フィジーク女王・荻島選手 ストイックな食事で築く圧巻の筋肉美
JBBF女子フィジークの荻島順子選手(58)が13日からスペインで開幕する「IFBB WORLD FITNESS CHAMPIONSHIPS SPAIN」に出場する。圧倒的な肉体を支えるストイックな生活に迫った。
丸々と張り出した肩、膨れ上がった大腿(だいたい)四頭筋。圧巻の筋肉量は日々の鍛錬によって作り上げられている。トレーニングもさることながら、徹底的にこだわりぬいた食事が今の荻島選手の礎を築いた。
基本的に朝のトレーニングを日課とし、朝食はバナナとプロテインを摂取してジムに向かう。トレーニング後にはキャベツ、ブロッコリーなどの野菜類を取り入れ、鶏胸肉、牛もも肉などのタンパク質は低温調理で火を通して食すという。減量中の主とした炭水化物はカボチャ、さつまいも。夜ご飯は炭水化物をなるべく食べず、タンパク質と野菜類を摂取して除脂肪を進めていく。
素材の味をかみしめることも荻島流の食事法。添加物などにも気を配り、とことんクリーンなものを胃の中に入れることで日々の激しいトレーニング、過酷な減量を健康的にやりきれるという。「サプリも余計なものを取らないように」と成分表にも人一倍気を使う中で、摂取しているのは「ミカレアのパラミロン」。免疫、疲労ケアに効果があり「夜起きることが減り、疲労感が軽減できている」と実感を口にした。
トレーニングルーティンは「疲れていたら休む」というスタイルで3分割で回す。「胸、四頭筋、腹筋」、「背中、ハムストリングス、臀部(でんぶ)、カーフ」、「肩、腕、腹筋」の分割でハードに追い込んで筋肥大を促す日々。トレーニング以外の時間でいかに疲労を取りながら過ごすかが競技力向上への鍵を握る中、こだわりの食事とサプリメンテーションが生まれた。
10月12日に東京で行われた「第43回JBBF日本女子フィジーク選手権」で3連覇。昨年12月の「IFBB世界フィットネス選手権」では身長別、年齢別、オーバーオールで優勝と着々と実績を積んでいる。「スペインの世界選手権でメダルを取ることが目標。体をさらに進化させられるようにトレーニングを重ねていきたい」。世界で戦う肉体をさらにアップデートし、唯一無二の存在となる。
