真央3度目世界女王「全て出せた」

 「フィギュアスケート世界選手権・女子FS」(29日、さいたまSA)

 女子は浅田真央(23)=中京大=が、自己ベストの合計216・69点で4年ぶり3度目の優勝を飾った。ショートプログラム(SP)で歴代最高得点を記録した真央は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が回転不足となるなどミスはあったが、フリーでも1位の138・03点をマークした。注目の進退については「ハーフハーフ(半々)」と保留した。今回が現役生活最後の大会となった鈴木明子(29)=邦和スポーツランド=は6位。村上佳菜子(19)=中京大=は10位に終わった。

 これがラストダンスになるのだろうか。演技を終えた表情に、ソチ五輪のような感情があふれ出すことはなかった。トリプルアクセルは、わずかに回転不足。その後も完璧ではなかった。ただ、それでも今、持てる力はすべて出し切れた。

 「目標はSP、フリーともやりきったと思える演技をすることだった。五輪の“やった!最高!”という感情よりはちょっと一段下がるけど、今の自分はすべて出せました」

 満員の観客席から降り注ぐスタンディングオベーションに応えながら、何度もうなずいた。「やっぱりスケートっていいなって思った。自分が生まれ育った日本で、たくさんのお客さんにいい演技を見せることができてうれしかったですし、いい思い出になりました」。凛(りん)とした光を放つその瞳は、どこかその風景を焼き付けているかのようでもあった。

 集大成と位置づけたシーズンは、世界女王戴冠という形で完結した。今後はアイスショーをこなしながら、自らの心と向き合っていく。進退についてはソチ五輪帰国時と同じく「ハーフハーフ」と保留。決断の決め手を問われると「体はまだまだいけると思う。あとは自分の気持ちですね」と話した。

 自他ともに認める、究極の負けず嫌い。約20年に及ぶ競技人生を支えてきたのは、その笑顔に隠された強烈な闘争心だった。23歳の心にまだ燃えるものはあるか‐。最後は「すごく充実した濃いシーズンでした。今は早くお部屋で横になりたい」と笑い、会場を後にした真央。国民的ヒロインの決断は果たして…。

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