羽生カナダから被災地へ祈り

 ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子初の金メダルに輝いた仙台市出身の羽生結弦(19)=ANA=が11日、練習拠点を置くカナダのトロントで東日本大震災から3年を迎えた。関係者によると、震災が発生した日本時間午後2時46分に合わせて現地の深夜午前1時46分から2分間、日本の方角を向いて黙とうをささげたという。

 羽生は仙台市内のスケート場で練習中に被災した。自宅は全壊と判定され、4日間の避難所生活では2畳ほどの狭い空間に家族4人で身を寄せ合った。

 被災地への関心が薄れていくことを懸念し「ボランティアや募金もだいぶ途絶えてきてしまった。(金メダルをきっかけに)復興に対する一歩を踏み出していただけたら一番うれしい」と願っている。

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