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 天理大“島人主将”吉田「目標は日本一」

 チームを引っ張る主将の吉田簡太郎選手=天理市・天理大学(撮影・石湯恒介)

 「西日本学生バスケットボール選手権大会」(デイリースポーツ主催・30日開幕)

 『西日本学生No.1』の座を懸けて男子103校、女子76校が30日から6月6日まで大阪府立体育会館などで熱戦を繰り広げる。昨年は新型インフルエンザの影響で中止となり、2年ぶりの開催。男子は前回08年覇者で今季も関西選手権を連覇している天理大が、圧倒的な実力を誇る。

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 西の主役は譲らない。天理大は今年のシーズン初戦となる関西選手権で2連覇。二杉茂監督は「西日本も勝って、リーグと合わせた3冠に挑戦したい」と野望を披露した。

 攻守の要はラストイヤーを迎えたセネガル人留学生サンバ・ファイ(4年)だ。昨年の関西リーグMVPは、全日本選手権(インカレ)でも得点王に輝くなど存在感を発揮。「今までは先輩がいたから自分は楽しめた。今年は責任を感じている」と206センチの背筋を伸ばした。

 もう一人、コート内外で欠かせない男がいる。主将の吉田簡太郎(4年)だ。「彼がチームのガバナンス(統治)」と指揮官が信頼を寄せる171センチの小兵は「去年できなかった分まで連覇を目指して頑張りたい」ときっぱり。V本命の評価に「それが油断につながる」と気を引き締めた。

 一目ぼれだった。05年6月、沖縄でのバスケ講習会で二杉監督の目に留まったのが当時高3の吉田。「ずんぐりむっくりだけど、とにかくシュートがうまかった」と振り返る。人間性にもひかれた。「日米関係に興味があると言って国際文化学部を選びました。視野の広さを感じる男です」。沖縄育ちの吉田は「基地問題は気になります。沖縄を出てからより強くそう感じるようになった」と郷里へ思いをはせた。

 THINKING BASKET。二杉バスケを体現するため関西に来た“島人”は言う。「目標は日本一。ここでは負けられない」‐。打倒関東へ、西日本制覇は至上命題だ。

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