レスリング・五味虹登が初出場金 劣勢から起死回生フォール勝ち「おごることなく練習していきたい」

 「レスリング・世界選手権」(25日、アスタナ)

 男子グレコローマンスタイルが行われ、60キロ級で22歳の五味虹登(こうと)=群馬ヤクルト販売=が初出場優勝を遂げた。決勝でアリアブドラ・アハマディバファ(イラン)にフォール勝ちした。日本勢のこの階級の制覇は2019年大会の文田健一郎(ミキハウス)以来。

 スタイルを貫き、鮮烈な大逆転劇を演じた。決勝で五味は大きくリードを許したが、起死回生のフォール勝ち。日の丸を掲げたウイニングランで「一番でかい大会で優勝できたのはうれしい」と笑顔を輝かせた。

 第1ピリオドは鋭い攻めに対応できず失点を重ねる。しぶとく仕掛けた自慢の投げ技も封じられて1-7。それでも「相手が結構ばてているのが分かった」と諦めずに反撃の糸口を探った。

 そして第2ピリオドの残り約2分で、一瞬の好機を逃さない。強敵の圧力が弱まったと感じ、巻き込むような一本背負い投げで倒し、すぐに押さえ込んだ。子どものころに魅了された豪快な投げ技が、大きな勝利に導き「崩していく中で相手がバランスを保てなくなったところを狙えた」と拳を握り、胸を張った。

 育英大で頭角を現し、昨年はU23(23歳以下)世界選手権を制覇。ロサンゼルス五輪代表争いでは、同じ山梨県出身でパリ五輪覇者の文田ら強力なライバルが待ち受ける。「日本にも強い選手はまだまだいる。おごることなく、しっかり練習していきたい」。謙虚な世界王者は、さらに最高の瞬間を目指していく。

 ◇五味 虹登(ごみ・こうと)2004年3月15日、山梨県出身。甲府城西高のときに全国高校生グレコローマンスタイル選手権で優勝した。育英大に進学し、23年に全日本大学グレコローマン選手権優勝。25年にU23世界選手権を制し、全日本選手権でも初優勝した。164センチ。

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