男子200メートル平泳ぎ・大橋信 短水路日本新記録で優勝 ゴール直前で逆転「負けるわけにはいかなかった」
「競泳・日本短水路選手権」(12日、佐賀・サンライズパークSAGAアクア)
25メートルプールで争い、男子200メートル平泳ぎは大橋信(17)=枚方SS=が2分0秒12の短水路日本新記録で優勝した。瀬戸大也(TEAM DAIYA)が2022年に出した記録を0秒23更新した。同200メートル個人メドレーは松下知之(東洋大)が1分50秒42、同100メートルバタフライは五味智信(ミキハウス)が48秒58で制し、ともに短水路日本新をマークした。
譲れなかった。大橋には「長水路の世界記録を持っているので負けるわけにはいかない」という思いがあった。序盤から同じ17歳の今泉に先行されたものの離れずついていき、ゴール直前でかわした。第一人者の強さを示し「プライドがあったのでうれしい」と胸をなで下ろした。
長水路に比べてターンが多い短水路では、持ち味とする速いテンポの泳ぎで強みを発揮する時間は少ない。さらに今大会前の体調不良で万全な状態ではなかった。10日の100メートルは3位となり、今泉が優勝。200メートルではその今泉を逆転した。日本記録も更新し、9月24日に行われた長水路の愛知・名古屋アジア大会で世界新を出した底力を見せた。
勝利後、観客席へ両手を広げて拍手を求めるなど喜びをあらわにした。パリ五輪メダリストの松下ら先輩に「盛り上げることをしないと人気が出ない」と言われたことを明かし「水泳界のためにそういう仕事もしていかないと」と明かした17歳の逸材。日本競泳界を引っ張る覚悟が芽生えてきた。
