サーフィン五十嵐カノア&池田美来がアベック優勝 条件付きもロス五輪切符獲得 五十嵐は感無量「言葉にならない」

 「アジア大会・サーフィン」(29日、太平洋ロングビーチ)

 男子の五十嵐カノア(28)と女子の池田美来(18)が金メダルに輝き、アジア大会優勝による2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得した。条件付きとなり、男女ともアジア大会より上位の国際大会で他の日本勢2人が出場権を獲得しなければ決まる。各国・地域の出場枠は原則として男女各2枠。出場権を得られる大会に優先順位があり、アジア大会は27~28年のプロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)、世界選手権に相当する28年のワールドゲームズ(WG)に次ぐ3番目。

 ロサンゼルス五輪の切符につながる決勝。五十嵐はいきなり攻めた。最初に乗った波から勢いよく空中へ。ボードをつかみながら1回転する大技を決めた。勢いづいて優位に進め、金メダルに輝き「いつもは簡単に気持ちを言葉にできるのに、言葉にならない」と感無量だった。

 以前は「10回に1回くらいしか成功しなかった」という最高レベルの技。ただ、自信があった。準決勝では同じ技を成功させ、驚異の10点満点をマーク。それより波が小さかった決勝でも果敢に挑んだ。

 肉体的にも技術的にも成熟し「ここから5年がピーク」と見据える。残る精神面を強化するため、参考にしたのが「一番メンタルが強い。アスリートと考え方が似ている」という「侍」。特に剣豪・宮本武蔵に感銘を受け「五輪書」を読み込んだ。

 米国で生まれ育ったが、侍たちの生きざまを知り「自分はやはり日本人だとよく分かった」と再確認した。五輪出場権は条件付きだが、日本のエースの出場は濃厚。視線は慣れ親しんだロスへ。「日本のために金メダルを取りたい。それに近づけた」と目に力を宿した。

 18歳の池田は、決勝で鋭いターンや大きく弧を描くようなターンで得点を重ね、パリ五輪にも出場した中国選手を引き離した。用意されたロサンゼルス五輪行きを表す「チケット」のパネルを手にしたまま、男子を制した五十嵐らに担ぎ上げられた。「絶対に私がいい波に乗ってやる、という気持ちだった」。ロス五輪の出場権も条件付きで手中に。「まだまだポテンシャルがある」と勢いよく言った。

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