男子110メートル障害・村竹ラシッドは悔し銀... 絶好調の予選との違い「アップの時から全然力が入らなかった」

 銀メダルを獲得し、日の丸を背にする村竹ラシッド(撮影・中田匡峻)
 ラストスパートをかける村竹ラシッド(右)=撮影・中田匡峻
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 「アジア大会・陸上」(27日、パロマ瑞穂スタジアム)

 男子110メートル障害決勝は村竹ラシッド(24)=JAL=が13秒29で銀メダルを獲得した。女子100メートル障害決勝では福部真子(30)=日本建設工業=が12秒74で金メダル、中島ひとみ(31)=長谷川体育施設=が12秒78で銀メダルを獲得した。非五輪種目のマラソン競歩で男子は勝木隼人(35)=自衛隊=が3時間3分36秒で制し、諏方元郁(26)=愛知製鋼=は3位に入った。

 納得のいかない結果に表情は曇った。金メダル大本命だった村竹は、中国選手に競り負け銀メダル。「なかなか思い通りにはいかないなというのが正直な感想」と、率直な心情を吐露した。

 「アップの時から全然力が入らなかった」と絶好調だった予選とは感覚が違った。1台目からハードルを倒すなどタイミングが合わず、5台目で優勝した中国人選手に抜かれた。「加速したい中盤のところでバランスを崩してしまった」と悔やんだ。

 昨年の世界選手権東京大会では、大粒の涙を流した。24年パリ五輪で5位入賞し、世界陸上で目指したのは表彰台。しかし、結果はパリ五輪と同じ5位にとどまった。「何が足りなかったんだろう」と下を向いたが、「この脚が許す限りメダルを目指し続けたい」と走り続けた。

 それから1年がたち、調子が上がらず、悩んだ時期もあった。それでも、「それ以上に自分の弱さに向き合った1年だった」。目指していたところには届かなかったが「精神的な面で成長できた。絶対に無駄にしたくない1年になった」と濃密な時間を振り返った。

 日本での国際大会は自身2度目。トラックで大歓声を浴び、「自分の長い陸上経験の中ですごく思い出に残る景色になった」と脳裏に焼きつけた。次の大舞台は27年の北京での世界陸上。「今はちょっと休みたい」というが、一息ついて、再び突き進む。

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