安青錦 8連勝で追い付いた 2場所連続Vへ大の里と千秋楽決戦 綱とり重圧も口笛余裕アリ「特に考えていない」
「大相撲秋場所・14日目」(26日、両国国技館)
大関安青錦が横綱大の里に追いつき、千秋楽は勝者が優勝の相星決戦に決まった。安青錦は霧島を寄り倒し、8連勝で11勝目とし、2場所連続4度目の優勝を狙う。大の里は大関琴桜に突き落とされ、終盤の2連敗で単独首位から追いつかれた。朝乃山は新関脇藤ノ川に突き落とされ4敗となり賜杯争いから脱落。藤ノ川は新三役で10勝に伸ばし、大関とりの起点をつくった。綱とりだった霧島は7敗目を喫し、千秋楽は勝ち越しを懸けて琴桜と対戦する。
怒濤(どとう)の8連勝で、本割での決着に持ち込んだ。安青錦が霧島との大関対決を制し、3敗を堅守した。結びで琴桜に敗れた大の里に星数で追い付き、千秋楽で直接対決する。相星決戦は初めてだが、過去3度の優勝は全て決定戦を制しており、ここ一番の勝負強さは備えている。安青錦は「しっかり自分らしく、悔いがないようにやっていきたい」と鋭く目を光らせた。
コンディションは上がってきている。霧島戦は低い立ち合いからすぐに右上手を引いた。左はまわしに届かなかったが、攻め急がず中央で我慢。頭を付けて粘ると、圧をかけて土俵際まで押し込んだ。霧島が逆転を狙ったすくい投げは、体を預けてうまく反応。「体が勝手に動いた。自分らしい相撲が取れて良かった」。白星を拾った。
左足首を負傷し、夏場所は全休して大関から陥落。名古屋場所で復活優勝し、今場所を迎えた。4日目から3連敗と一時はつまずいたが、安治川親方(元関脇安美錦)の助言で切り替え、ここまで連勝。「自分らしい相撲が多かったことが結果につながった」。14日目を終え、ついに単独トップだった横綱に並んだ。
場所前に目標に掲げた2場所連続優勝まで残り一番。取組後の支度部屋では左手を見つめ、痛みがあるのか顔をしかめていた。ただ特に言及はしなかった。賜杯を抱けば九州場所は自身2度目の綱とりとなるが、重圧について「特に考えていないです」とさらり。帰り際には口笛を吹き、リラックスムードで国技館を後にした。
◆横綱と大関の千秋楽相星決戦 2021年名古屋場所の横綱白鵬-大関照ノ富士以来。この時は白鵬が照ノ富士を退けて15戦全勝とし、史上最多の45度目の優勝を遂げた。全休の翌場所後に引退したため、これが現役最後の一番となった。
