男子100メートルバタフライ・光永翔音 日本新で金メダル「自分をほめたい」 野球諦め専念「確実に世界へ」

 「アジア大会・競泳」(23日、東京アクアティクスセンター)

 男子100メートルバタフライで光永翔音(21)=中大=が50秒56の日本新記録で金メダルを獲得した。従来の記録を0秒25更新。松元克央(ミツウロコ)が3位に入った。女子100メートルバタフライの池江璃花子(26)=横浜ゴム=は5位。混合400メートルメドレーリレーの日本(竹原秀一、大橋信、池江、池本凪沙)は2位。女子100メートル平泳ぎで35歳の鈴木聡美(ミキハウス)が銀メダルを獲得した。

 外側1レーンからぶち抜いた。光永は最初の50メートルを2番手で折り返すと、身長191センチの体格を生かした大きな泳ぎでぐんぐん加速。日本記録更新と金メダルをつかみ、誇らしげに一本指を立てた。

 「タイムを出すことができた自分をほめたい。友人、家族、親戚の応援がすごく聞こえて、優勝した姿を見せることができてよかった」

 日大豊山高までは競泳と野球の“二刀流”。東東京大会では「4番・一塁手」を務め、8強入りに貢献した。高校3年の夏を機に「野球より確実に世界に行ける」と競泳に専念。2024年に中大に進学して本格的な練習を開始すると、わずか3年で頭角を現し、今春の初代表入りからアジア制覇まで駆け上がった。

 経験は少ないが、勝負強さは一級品。「自分の一打でみんなの夏を終わらせてしまう、最後の夏の1打席の方が緊張する」。野球で培ったメンタリティーが生きている。

 最大の目標は28年ロサンゼルス五輪出場と、メドレーリレーでの頂点だ。「世界選手権で49秒台を狙って、五輪では1段階上のレベルを目指したい」。ポテンシャルあふれる元高校球児が、水の王者を狙う。

 ◆光永翔音(みつなが・しょうおん)2005年6月28日、千葉県出身。水泳は幼少期から、野球は小学生から始めた。日大豊山高3年時の東東京大会で8強入り。競泳では22年全国高校総体100メートルバタフライで優勝した。中大に進学し、競泳に専念。今年3月の日本選手権ではバタフライで50メートル、100メートルの2冠を達成した。今春から初代表。191センチ。

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