大の里 1敗&単独トップキープで勝ち越し!故郷の能登半島豪雨から2年「いい報告できるよう」
「大相撲秋場所・9日目」(21日、両国国技館)
横綱大の里は初顔の藤凌駕を引き落とし、勝ち越しを決めた。1敗を守り単独トップをキープ。2024年9月の石川・能登半島豪雨発生から2年。1年ぶりの優勝を故郷に届けることを誓った。大関霧島は小結大栄翔に引き落とされて4敗となり、場所後の横綱昇進が消滅した。大関琴桜は新関脇藤ノ川の上手投げに屈し、3敗目を喫した。大関安青錦は義ノ富士をすくい投げで下して6勝3敗。大関を狙う関脇熱海富士は高安を押し倒して7勝目を挙げた。大の里を、2敗で両関脇と平幕の美ノ海、金峰山が追う。
台風接近に伴う大雨に見舞われた東京。国技館では、大の里が横綱の威厳を保った。藤凌駕の当たりを、右のかち上げで対抗。やや後退するも素早く左に開いた。相手の体を泳がせ、余裕を持って引き落とした。
表情を変えず「落ち着いていた。しっかり対応できた」とうなずいた大の里。「先場所より良くなっているのは自分でも分かる。いい形で終われれば」と、自ら復調への手応えを口にした。
名古屋場所は9勝。6勝6敗となった際は、休場がささやかれたが「どうなろうと15日間出ると決めていた」と“皆勤負け越し”も辞さない覚悟だった。昨年九州場所で左肩を負傷して以来、苦しんできたが夏巡業は治療のための一時離脱を除いて出場。藤凌駕と申し合いを行うなど、今場所を見据えていた。
場所前の稽古総見では物足りなさを指摘していた八角理事長(元横綱北勝海)。この日は「立ち合いで踏み込んでいた」と評価した上で、9日目の勝ち越しを「場所前からみたら(予想が)外れて良かった。もっと苦戦すると思った」と語った。
2年前の9月21日、21人の死者が出た能登半島豪雨が発生。「2年前は石川が大変なことになって、ここで大関になることができた。昨年は横綱で初めて優勝。いい報告ができるよう頑張ります」。国技館の外は土砂降りの中、丸1年ぶり、秋場所3連覇へ気合を入れた。
