「『まるで原監督のよう』と言われる大人に」青学大・原監督が号泣 「途中棄権してもいいからお前に走ってほしい」監督23年で一度の「過ち」告白 当時の主将からの言葉に涙止まらず
箱根駅伝で常勝軍団を築きあげた青学大の原晋監督が29日に放送された「24時間テレビ49-愛は地球を救う-」に出演。監督として初めて涙した日を明かし、反響を呼んだ。
電力会社の営業マンから指導者に転身した原監督。「我がチームは家族。監督としてだけではなく、親の責任として人として成長させる」と、これまで妻の美穂さんとともに約300人の部員を送り出してきた。
「選手選考に当たっては親の気持ちと監督の気持ち、両方が葛藤しながら選んでいく。そこの辛さがある」と明かし、23年間で一度だけという「過ち」を明かした。
「彼の選考に当たって、親としての感情が入った」。コロナ禍だった21年大会。箱根駅伝開催も危ぶまれる難しい状況の中でエースでもあった神林勇太主将が鼓舞、けん引し、チームが出来上がっていたが、神林が直前に仙骨の疲労骨折。監督の胸には「何で神様は、頑張った者に対してこんな苦労、試練を与えるの?」という思いがあったという。箱根駅伝の3日前のミーティングで忘れられない決断をしたという。「彼は大エースでした。期待もしていた。彼が走れば優勝もあった。普段『涙なんか流すな』と指導する私がボロボロ泣きながら、途中リタイア、記録なし、それでもいいじゃないか、と。チームのために頑張ってくれたのは彼(神林)なんだから、また来年チームを立て直したらそれでいいんじゃないの?」と神林を起用する方針を明かしたという。勝利よりも親心を優先した采配に「監督としてその采配はやるべきではない。本来は」と振り返った原監督。選手たちの中に反対する者はいなかったが、神林が「外してください」と直訴。神林は給水係として最後の箱根を走った。
その後、卒業生たちからのサプライズビデオが流され、現在は実業団チームの指導者として活動している神林からの「『途中棄権をしてもいいからお前に走ってほしい』と泣きながら話してくれるとは思ってなかったので、頑張りを認めてくれたことで今も頑張ってます。『まるで原監督のよう』と言われるような大人になれるように頑張ります」という言葉に涙が溢れていた。
