錦織圭 最後の四大大会本戦へ好発進 フルセット勝利に「やっぱり試合に勝つのが一番うれしい」
「テニス・全米オープン」(25日、ニューヨーク)
四大大会最終戦、全米オープン(30日開幕)のシングルス予選1回戦が行われ、今季限りで現役引退する元世界ランキング4位の錦織圭(36)=ユニクロ=が同125位のゼバスティアン・オフナー(オーストリア)に6-1、2-6、6-2で勝ち、2回戦に進んだ。主催者推薦による予選出場で、26日の2回戦は世界670位で16歳のマイケル・アントニウス(米国)と対戦。3回戦を突破すれば本戦に進む。
予選にもかかわらず、約3千人の会場がほぼ埋まった。錦織は「この緊張感の中で人生懸けて戦ってきた。名残惜しくなる」と言う。最後の大舞台につながる一戦をフルセットの末に制して「やっぱり試合に勝つのが一番うれしい」と、満面の笑みで大声援に応えた。
一昨年に敗れた強打が武器のオフナーに巧みに対処した。コートの両サイド、奥深くに打ち分け、第1セットを圧倒。第2セットはギアを上げた相手に「ちょっと、おじけづいた」とミスが重なって落としたが、観客からの錦織コールに後押しされた最終セットは「攻撃的に打ち続けた」と振り返った。強烈なサーブを鋭い反応で的確に返すなどし、2度ブレークに成功した。
7月末に、4月の引退表明後初の試合出場を果たし、これが4大会目。体に痛みを抱えながら調子を上げ「1年間けがをしない保証を神様と契約できるなら多分やる」と現役に未練ものぞかせた。「1勝することが目標だったので達成」と報道陣を笑わせ「あとはやり切るだけ」と表情を引き締めた。
