新体操フェアリージャパン ロス五輪決めた!日本第1号 今季チーム最高の合計得点で団体総合2位 田口主将「実感湧かない」
「新体操・世界選手権」(15日、フランクフルト)
団体総合が行われ、昨年優勝の日本(田口、西本、花村、田中、田辺、真鍋)が2種目合計56・700点で2位に入り、3位までの2028年ロサンゼルス五輪出場枠を手にした。全競技を通じ、日本勢で第1号。21年東京五輪以来2大会ぶりの出場となった。日本は前半のフープ・クラブで全体3位の28・550点をマークし、後半のボールで全体2位の28・150点を出した。スペインが合計57・450点で35年ぶり2度目の世界一に輝き、3位のブラジルまでが五輪切符を獲得した。
平均年齢18歳のメンバーは伸びしろに満ちていた。団体総合前半で暫定3位につけ、勝負のボールを迎えた日本は5人が縦横に交錯して忍者の世界観を表現。同調性の高さで芸術点を稼ぎ、今季チーム最高の合計得点で五輪をつかんだ。田口主将は「実感が湧かない。頼りない私にみんなが付いてきてくれた」。膝から崩れた姿が順風満帆ではない一年を物語った。
前日練習とは見違えるような演技だった。フープ・クラブは実施点で全体トップ。投げ、受けの複雑な手具交換を正確に決め、田口が跳躍した脚でフープをはじく大技に客席が沸いた。最後は西本がフープ3本を背面の一蹴りで3方向に飛ばし、仲間がキャッチ。冷静な西本も両拳を握った。
「ディフェンディングチャンピオン」の紹介で登場したが、実態は再出発だ。昨年の初優勝後に主軸2人が引退。今季はミスが重なり、国際大会の表彰台が遠かった。パリ五輪出場を逃した日本代表の一員だった田口、西本を中心に、一日の練習で通す演技は30本と3倍に増やした。
「本番出るまでレベルアップ」を合言葉に前日も細部を修正。一夜で立て直した強さは、弱さと向き合った積み重ねの先にあった。全競技で日本勢第1号の五輪切符を得た田口は「2年間、どんどんレベルアップしていきたい」。若きフェアリージャパンは、成長の途上にある。
◆田口 久乃(たぐち・ひさの)2006年9月15日、千葉県出身。25年世界選手権団体総合優勝。東女体大、安達ク。165センチ。
◆西本 愛実(にしもと・めぐみ)2007年9月26日、愛媛県出身。25年世界選手権団体総合優勝。国士舘大、EstellaRG。162センチ。
◆花村 夏実(はなむら・なつみ)2008年7月12日、長野県出身。25年世界選手権団体総合優勝。長野・松本国際高、WingまつもとRG。169センチ。
◆田中 友菜(たなか・ゆうな)2009年3月9日、兵庫県出身。初代表。S高、宝塚サニーク。168センチ。
◆田辺 観世埜(たなべ・かせの)2006年7月18日、東京都出身。初代表。日女体大、世田谷RG。165センチ。
◆真鍋 凜(まなべ・りん)2009年12月10日、香川県出身。初代表。香川・観音寺総合高、観音寺RG。166センチ。
