大相撲 幕内優勝賞金を2倍の2000万円に 三賞&十両以下V賞金、関取月額給与も増額 東京場所、春場所入場料金は値上げへ

 日本相撲協会は30日、東京都墨田区の両国国技館で理事会を開き、来年1月の初場所から幕内優勝賞金を2倍の2000万円にすることを決めた。三賞賞金は200万円から300万円に増え、十両以下の優勝賞金も増額。力士の待遇改善が目的で、優勝賞金などの改定は1994年以来33年ぶり。関取の月額給与も8年ぶりに改定され、横綱は300万円から330万円、大関は250万円から275万円に上がる。来年から東京開催場所と3月の春場所の入場料金は、升席、椅子席ともに値上げする。

 どの力士が優勝するか予想がつかない戦国時代が、さらに加速しそうだ。幕内優勝賞金が500万円から1000万円に変更されて以来、33年ぶりの改定で倍増2000万円になった。関取の給与、幕下以下の場所手当も軒並み増額。藤島広報部長(元大関武双山)は「それくらいの値打ちはある。力士にとって励みになるのでは」と話した。

 例えば、7月の名古屋場所で優勝した関脇安青錦は優勝賞金1000万円、関脇の給与180万円、懸賞207本(1242万円)、場所ごとに支給される持ち給金(保持する153円を4000倍)は61万2000円で、合計2483万2000円を手にする計算だが、新体系なら1020万円が加算される。懸賞金が優勝賞金を上回ることはなくなりそうだ。

 発売日に全席完売することが珍しくない大相撲人気。各段の優勝賞金、幕下以下の場所手当も増額される。館内の相撲診療所に医療機器が導入されるなど、力士の環境向上を目指す。

 一方、物価の上昇等による各種コスト増を踏まえ、両国国技館での東京場所、エディオンアリーナ大阪での春場所の入場料金は、来年初場所から6年ぶりに改定され、升席と椅子席ともに値上げされる。

 東京場所では平日、土日祝日料金とは別に、14日目・千秋楽料金を新設。マスS席は前方をマスSS席として新設する。例えば千秋楽の4人マスS席では6万円(1万5000円×4)だったものが、SS席となった場合は10万円(2万5000円×4)になる。

 バリアフリーの拡充など、会場環境も向上させる方針。藤島広報部長は「ご負担をおかけしますが、さらに充実した相撲を見てもらい、館内の設備の充実を図って応えたい」と話した。

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