若隆景からメンタル学び壁破った丹治が新十両「早く追いつきたい」藤ノ川との対戦目指す【大相撲】

 日本相撲協会は29日、IGアリーナ(名古屋市)で秋場所(9月13日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、丹治(20)=本名・丹治純、福島出身、荒汐=と時不動(22)=本名・吉井虹、静岡出身、時津風=の新十両、生田目(24)=本名・生田目竜也、栃木出身、二子山=の再十両を決めた。

 東幕下筆頭で七番相撲で勝ち越しを決めた。3勝3敗となった後、師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)から「稽古場でやっていることだけを集中してやれ」と言われ、「自分の相撲に集中できたので良かった」と大きな白星をゲット。6月が誕生日で「二十歳になるまでに上がりたい気持ちだったが、二十歳になってすぐなんで、いいじゃないですか」と笑った。

 17歳で幕下に上がり、注目されてきたが足踏みが続いた。5月の夏場所を優勝した関脇若隆景の付け人を務め「支度部屋のアップの仕方とか、花道のルーティンとか学べる部分がすごく多かった。ここぞの集中力が異常なほどすごい」と自分の相撲にも生きた。

 体重が増え、今年に入り手応えをつかんだ。稽古場では大青山、若元春とも渡り合う一方、緊張すると足が出ないなど、精神面のもろさを克服した。そのきっかけとなった若隆景は、左大腿部外傷性コンパートメント症候群で緊急手術を受け休場していたが、勝ち越し後に連絡すると「おめでとう」と祝福を受けた。

 関取となり若隆景の付け人は卒業する丹治。幕下時代に世話になった同じ一門の藤ノ川との対戦を夢見る。「早く追いつきたい気持ちはある。今場所勝ち越した時も挨拶に来てくれました。番付が全然違うので、早く対戦できるような番付に上がりたい」と意気込んだ。

 ロシア出身の母ナタリアさんと同じ新体操を、母からの指導も受け幼少時から続けた。新体操教室の友人の父親から、若隆景、幕内若元春の父、大波政志さん(元幕下若信夫)を紹介され、小3で相撲を開始した。中学卒業とともに荒汐部屋に入門した。

 185センチ、144キロ、20歳のホープ。荒汐親方からは「十両は通過点」と期待される。丹治は「心技体を鍛え強い力士になりたい」と誓った。

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