安治川親方 安青錦の激闘V称賛「ここまでの結果で来るとは」満身創痍の三つどもえ決定戦、何より無事を祈った
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(26日、IGアリーナ)
関脇安青錦が、大関霧島、関脇熱海富士との優勝決定ともえ戦を制して、12勝3敗で3場所ぶり3度目の優勝を果たした。左足首や左足親指のけがに耐え、11日目に10勝目をマークして、規定により1場所での大関復帰と栄冠を手にしたまな弟子を、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)も絶賛した。
水付けが始まる前、安治川親方は心配そうな表情を浮かべながら、安青錦の姿を待った。「足を引きずっているのかな。我慢したんでしょ。たいしたもんだよ」。弟子と対面すると、にこりと笑って右手で握手。「よく頑張ったな」と抱擁し、フラッシュを浴びる中で水付けが始まった。
大関復帰が懸かった今場所。それでも、目標は優勝だと安青錦に覇気を送り続けた。「ぶれずにやってこられましたね」。先場所休場の要因である左足首は万全ではない中で、手にした栄光。「痛かったなと思うし、相撲が取れるような状況ではなかったけど、その中で土俵に上がり続けたというのは成長したところ。よく頑張ったなと思っています」と、まな弟子の奮闘に目を細めた。
霧島、熱海富士を交えた三つどもえの優勝決定戦は、何よりも無事を願って見守った。「本割で勝負だと思っていたので、決定戦はけがなく終わってくれればという思いで見ていました。信じて待っていましたけど、ここまでの結果で来るとは思っていませんでした」。満身創痍(そうい)な体にムチを打って、激闘を制したまな弟子の姿を目に焼き付けた。
大関に復帰する来場所は、再び新たな景色を見るための戦いが始まる。「(大事なのは)気持ちがぶれないこと。ずっとこの相撲を信じてやってきていますから」と安治川親方。酒を口にし「うまい!」とうなった安青錦を、温かいまなざしで見つめた。
