大関復帰の安青錦「今回は特別。勝ててうれしい。自分を信じて良かった」10勝マークで賜杯争い単独トップ【大相撲】

取材に応じる安青錦(代表撮影)
着替える安青錦(代表撮影)
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 「大相撲名古屋場所・11日目」(22日、IGアリーナ)

 関脇安青錦(22)=安治川=は豪ノ山(武隈)を寄り切り、10勝1敗とし、転落1場所での大関特例復帰を決めた。賜杯争いでは単独トップに立った。

 もろ手で押し込まれたが、左上手を頼りに出し投げを打ち、右で頭を押さえて豪ノ山を崩しながら体を入れ替えた。そのまま右を差して寄り切った。土俵下では大きく息をつき、珍しく感激した様子だった。風呂から出て支度部屋に戻ると、まず笑顔で床山とグータッチ。大きな1勝だった。

 安青錦は「これまで10勝してうれしい、というのはなかったが、今回は特別。勝てて普通にうれしいですね。自分を信じて、師匠に言われたことをしっかりやって良かった」と、過去の2桁勝利とは異なる喜びを口にした。

 かど番だった先場所を全休する要因となった左足首は万全ではなく、場所中の取組で痛めた左足親指付近は大きく腫れている。その中で手にした10勝。「不安はもちろん、怖さもありました。でも土俵に上がると違う」と心境を明かした。

 7人目、8例目の特例復帰。11日目での10勝到達は最速だ。9勝目を挙げた前日からを「長かった。意識しないようにしても、意識してしまう」と明かした。「わりと眠れたけれど起きている時は…。いらないことを考えるのは得意なので。いろいろあった中で取りあえず10番勝てて良かった」と、いたずらっぽく語った。

 昨年の名古屋場所は優勝争いに加わりながら、千秋楽に琴勝峰に敗れて賜杯を逃した。新関脇だった昨年九州場所で初優勝、大関昇進を果たした際は、飛躍のターニングポイントに挙げていた。

 あれから1年。安青錦は「1年でいろいろなことが起きた。去年の名古屋では三役にも上がっていない。大関に上がったり、下がったり。やっている時は感じないけれど、振り返ると1年でいろいろありましたね」と振り返った。

 1敗を守り単独首位に立った。過去に特例での大関復帰を優勝で飾った例はない。快挙に向け「しっかり悔いがないようにやっていきたい。名古屋の皆さんに熱い相撲を見せたい」と誓った。

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