バスケ 伊藤強化委員長がアンダー世代の強化育成に危機感「育成年代の指導者は自分の指導を疑わなければいけない」U17W杯視察で海外との差を痛感

 日本バスケットボール協会の伊藤拓摩強化委員長が17日、オンラインで取材に応じ、「強い言葉にはなるが、日本の育成年代の指導者は今までの自分の指導を疑わなければいけない」と、アンダーカテゴリー世代の育成に危機感を示した。

 伊藤強化委員長は、7年7月にトルコで開催されたU-17男子W杯を初めて現地視察。日本は1勝6敗でグループリーグ敗退に終わり、出場16カ国中14位に終わった。

 会場で最初に目にしたカードは、セルビアVSオーストラリア。「17歳の選手たちがやっているレベルがBリーグ並。細かいスキル、体つきはもちろん17歳ですけど、やっているバスケットの戦術、理解度、全てにおいて日本の17歳とは全く違う」と衝撃を受けた。同大会の優勝は米国だったが、どの国からも本気で米国を倒すメンタルの強さを感じた。「何が何でも勝ちに行く空気感、雰囲気、そこが他の国のとトップレベルの選手たちと比べると(日本は)違うなと思った。セルビアにしろ、フランスにしろ、本気でアメリカに倒しに行っていた」と振り返った。

 「バスケットを通して体の動かすことの素晴らしさ、チームワークの教え、そういった方を批判、否定するつもりは一切ない」と強調した上で、「世界に通用する選手を育てる、NBA選手を育てる、そういうマインドがあるコーチが世界のバスケットを知った上で世界基準で考える、指導方法を見直すことが大事じゃないかと思う」と問題提起した。

 同大会を率いた片峯聡太ヘッドコーチ、井手口孝強化部会長とはすでに対話を重ね、すでにアンダーカテゴリー世代の強化プランの構想を練っているという。タレント発掘や有望選手を集めた練習会、そもそもミニバスのルール見直しなど積極的に議論を今後も行っていく。伊藤強化委員長は「JBAとしてやらなければいけないこと」と日本協会として先頭に立つ姿勢を示しつつ、「もしかしたらミニバスのルールであったりとか、リングの高さ、年齢についても検証したり、JBAが今まで行ってきた強化育成のプロジェクトを見直す、またはアップデートする必要もあると思う。なんとかしないと10年経っても、20年経っても日本のバスケットは世界に追いつけないと言われてしまう。10年後、当たり前のように日本がヨーロッパのチームを倒し、それがアップセットと言われなくなることを目指すのであれば、今の高校生、中学世代から始まらなければいけない」と語気を強めた。

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