藤ノ川が戦後初の快挙!初挑戦から横綱4連倒 2日連続の金星で懸賞100本、計600万円ゲット

 「大相撲名古屋場所・3日目」(14日、IGアリーナ)

 幕内最軽量、体重123キロの平幕藤ノ川が横綱豊昇龍を突き落とし、2日連続4個目の金星を獲得した。横綱初挑戦から4連勝(不戦勝を除く)は戦後初の快挙となった。豊昇龍は初黒星。2場所連続休場明けの横綱大の里は隆の勝を押し出し、連敗を2で止めて初白星を挙げた。大関陣は綱とりの霧島が豪ノ山を押し出して3連勝も、かど番の琴桜は美ノ海に押し出されて初黒星を喫した。10勝で大関特例復帰となる関脇安青錦は伯乃富士を寄り切り3連勝とした。

 座布団が舞う中、懸賞48本を手にさっそうと引き揚げた。豊昇龍を撃破して4つ目の金星を獲得。横綱初挑戦からの4連勝は、戦後初の偉業だ。「知らなかった。良かった」。不思議そうな顔で喜びを口にした。

 豊昇龍のかち上げは「(頭に)なかった」という。一気に土俵際に追い込まれたが、とっさに右で相手の頭を押さえ、右足を俵に置いて体を開き、逆転の突き落としを決めた。「当たれたから体が動いた」。濃密な2秒4で手にした勲章星だ。

 今年の春場所に続き、連日の横綱撃破。この2日間で懸賞100本、計600万円をゲットした。大の里戦後は焼き肉を食べに行くと宣言していたが、都合が付かず「焼き肉は行っていません。昨日は沖縄料理。今日こそは焼き肉です」と笑顔を見せた。

 身長177センチ、体重123キロ。幕内最軽量ながら、豪快で思いきりのいい相撲が持ち味。八角理事長(元横綱北勝海)は「(豊昇龍は)相手が下がっていったから、そのまま行った。あそこでは止まれない。藤ノ川がよく残ったってこと」と評価した。

 父親で部屋付きの甲山親方(元幕内大碇)も「ああいう動きを稽古からしている。稽古でもあきらめないから、こういうことができる。土俵際でも力を抜かずに稽古している。良かったですよ」とたたえた。

 普段から「ケガをするのが当たり前」と話す藤ノ川。場所前は首痛に苦しんだが「1日で1番だけだから。20番取るのは無理だけど」と意に介さず、持ち味を発揮した。戦後では体重200キロ超の小錦が横綱初挑戦から3連勝、旋風を巻き起こした。真逆な小兵の番付は東前頭筆頭。藤ノ川は「勝ち越し目指して頑張ります」と、新三役を目標に先を見据えた。

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