安青錦が連勝発進 大関復帰10勝よりも優勝へ 美ノ海を寄り切るも浮かれず「まだ2日」
「大相撲名古屋場所・2日目」(13日、IGアリーナ)
10勝で大関復帰の特例が適用される関脇安青錦は美ノ海を寄り切り、初日から2連勝。在位3場所で陥落した大関への復帰よりも、横綱を視野に入れた根本的な強さ向上への熱意を語った。休場明けの両横綱は豊昇龍が隆の勝をすくい投げで退け連勝も、大の里は藤ノ川に突き落とされ金星を配給して連敗。両大関は綱とりの霧島が王鵬をすくい投げ、かど番の琴桜は義ノ富士を送り出し、ともに連勝した。
連勝発進も浮かれた様子はない。安青錦は「まだ2日。自分より番付が上の人とも、体の大きな人ともやっていない」と気を引き締めた。
低い姿勢で左前みつを狙う自身と似たタイプの美ノ海戦。左まわしを何度も切られたが、低い体勢を崩さず突き離し、投げで揺さぶって土俵際で組み付き、万全の形で寄り切った。「自分の動きを意識した。相手より低くという気持ち」と振り返った。
かど番だった先場所を左足首負傷で全休。在位3場所で関脇に番付を落とした。陥落直後の場所で10勝以上すれば大関に返り咲く特例を目指す今場所。初日の平戸海戦後は「久しぶりに土俵に立って、肩の力が抜けたというか、一つ自分の中で乗り越えた感じ」と、緊張を隠さなかった。
それでも「あまり白星にこだわっていない」とも語った安青錦。「ただ勝てばいいってもんじゃない。自分は若い。もう一つ、二つ上を目指している」。根本的な強さ向上を目指している。
3代目若乃花が初優勝した1993年春場所(当時若花田)と同じ、緑色の締め込みを新調。「少しでもそういう(若乃花のような)相撲を取って、お客さんを喜ばせたい」。改めて尊敬の念を示し、成長を誓った。
大関復帰ではなく優勝を狙う今場所。「余計なことを考えず、今日を全力で生きる」。将来の横綱にも視線を向け、残り13日間の戦いに臨む。
