柔道五輪メダリスト田辺陽子氏が日本アンチ・ドーピング機構会長に就任、女性トップは初「環境の変化を的確に捉えて連携強化」
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は24日、新たな会長として柔道女子で五輪メダリストの田辺陽子氏(60)が就任したことを発表した。4年間務めた赤間高雄前会長が退任し、4代目となる田辺氏はオリンピアン出身、さらに女性として初のトップとなる。
JADAは、2001年に設立された日本国内におけるアンチ・ドーピング活動の推進機関で、26年5月時点の加盟団体は122。ドーピング防止対策や、競技会などでのドーピング検査の実施、さらに検査員養成、教育、情報の管理、収集、提供などの活動を行っている。
田辺氏はJADA会長に就任するにあたり、同機構のホームページでコメントを発表。「アンチ・ドーピング活動は、スポーツの価値を守るための重要な取り組みであり、すべての参加者にとってフェアな環境が確保されてこそ成り立つものです。JADAは新たな体制のもと、アンチ・ドーピング活動を一層着実に推進してまいります。2027年1月には、世界アンチ・ドーピング規程、日本アンチ・ドーピング規程および国際基準が改定され、アンチ・ドーピングを取り巻く環境は新たなフェーズへと移行します。こうした変化を的確に捉え、検査、教育、医科学の各分野の連携をさらに強化しながら、公正な競技環境の確保とアスリートの権利保護に努めてまいります。引き続き、関係団体およびアスリートをはじめとするスポーツに関わる人々、そして社会の皆様と連携し、我が国におけるクリーンスポーツのさらなる定着と発展に貢献してまいります」とあいさつした。
◆田辺陽子(たなべ・ようこ)1966年1月28日、東京都出身。高校までは陸上競技に励んでいたものの、日大進学後に柔道に本格転向。女子柔道が公開競技だった1988年ソウル五輪で銅メダルに輝くと、正式種目となった92年バルセロナ五輪で銀メダル、96年アトランタ五輪でも銀メダルを獲得。現役引退後は日大法学部教授や女子柔道部監督、全日本柔道連盟の理事、日本オリンピック委員会(JOC)の評議員、JADAの理事などを務めた。講道館柔道8段。173センチ。
