今季限りで退任する神戸・レニーHCが築いたマインドセット 求め続けたシンプルで強いラグビーとは

 「ラグビー・リーグワン1部プレーオフ決勝・神戸22-13東京ベイ」(7日、MUFG国立)

 神戸(レギュラーシーズン1位)が東京ベイ(3位)に22-13で勝ち、5季目のリーグワンで初優勝を果たした。神戸製鋼として戦った前身のトップリーグ2度のVを含めて、2018~19年シーズン以来の頂点。この試合を最後にニュージーランド代表監督となるデイブ・レニー・ヘッドコーチ(HC、62)の下、前半は13-13で折り返し、後半は日本代表SO李承信(25)がPGで得点を重ねてリードし、無失点に抑えた。東京ベイは3季ぶり2度目の優勝を逃した。

  ◇  ◇

 神戸に流れるレニーの“血”が伝統の礎となる。ニュージーランド出身のレニーHCが2023年に就任。ラグビー大国のノウハウをたたき込まれてフィフティーンは進化を遂げた。

 「数年前から比べものにならないくらいプロフェッショナルの意識も高まってきたかなと思う」と話すのは主将の李承信。練習ではオフロードパス、ショートパスとプレーを区切ってドリルを積み重ねるなど、緻密さが増した。フィットネスのレベルは数値化され、食事面の改善など体の根本的な部分から見直された。

 レニーHCが求めるのは「アタックのマインドセット」。いかに厳しい状況であれ、前に進もうとする気持ちが重要となり、そこには無尽の体力が不可欠となる。チームで規律を整えてハードに戦う。指揮官の下、選手はシンプルで強いラグビーを追い求めた。

 レニーHCは今季限りで退任し、ニュージーランド代表の監督に就任する。「ラグビーだけでなく、レガシーだったりカルチャーを築いてくれた。レンズ(レニー)が神戸の町を愛してくれてチームを愛してくれて、一から築き上げてくれた」と感謝を口にした李。去る指揮官の教えは、これからも神戸で語り継がれていく。(デイリースポーツ・北村孝紀)

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