高木美帆さんに国民栄誉賞授与へ 高市首相が検討を指示 日本女子最多五輪メダル10個「楽しみに待ちたい」

 北京五輪で金メダルを手に笑顔を見せる高木美帆さん=22年2月(共同)
 ミラノ・コルティナ冬季五輪で銅メダルを獲得し、日の丸を掲げる=2月(共同)
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 高市早苗首相は22日、スピードスケートで日本女子最多の五輪メダル通算10個を獲得した高木美帆さん(32)に、国民栄誉賞の授与を検討するよう関係省庁に指示した。木原稔官房長官が記者会見で明らかにした。授与が決まれば2023年3月の車いすテニス男子の国枝慎吾さん以来となる。

 高木さんに、名誉ある賞が与えられることになりそうだ。木原氏は「長きにわたり、スピードスケート界の第一人者として世界の第一線で活躍した」と評価。「わが国のスポーツ振興と発展に多大な貢献をされた。国民に広く夢と感動を与えるとともに、社会に明るい希望と勇気をもたらした」と称賛した。今後スポーツ庁を中心に有識者の意見聴取などを進め、最終決定する。

 高木さんは五輪4大会に出場。18年平昌大会で団体追い抜きの金などメダル3個、22年北京大会で1000メートル金など4個を獲得。4度目だった2月のミラノ・コルティナ大会は銅3個を手にし、現役を引退した。

 複数種目をこなすオールラウンダーの道を追求し、18年には500メートルから5000メートルまで4種目で争う伝統の世界選手権で日本勢初となる総合優勝。W杯は日本史上最多の通算38勝。技術を突き詰め、食事や睡眠も妥協なく管理し「求道者」という言葉が似合う選手だった。

 内閣府によると、国民栄誉賞はスポーツや芸能、文化などの分野で顕著な業績を上げた個人、団体をたたえるため、1977年に創設された。これまでに28例あり、野球の本塁打世界記録を達成した王貞治さんや、歌手の美空ひばりさんらが受賞している。

 この日は高木さんの32歳の誕生日。日本スケート連盟を通じ「国民栄誉賞を検討していただけるだけでも光栄に思います。検討結果を楽しみに待ちたいと思います」とコメントした。

 ◇高木 美帆(たかぎ・みほ)1994年5月22日、北海道幕別町出身。中学生だった15歳で2010年バンクーバー五輪に初出場。帯広南商高から日体大に進学した。4度出場の五輪は18年平昌で団体追い抜きの金などメダル3個、22年北京で1000メートルの金など4個を獲得。ミラノ・コルティナ大会は500メートル、1000メートル、団体追い抜きでの銅3つを加え、通算10個は全競技を通じて日本歴代3位タイで、女子では夏季五輪を含めて最多。W杯38勝は男女を通じて日本勢最多。姉は平昌五輪で2個の金メダルを獲得した菜那さん。

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