藤凌駕 あるぞ!幕尻V 電車道で2敗堅守 地元・名古屋へ凱旋確定「地元でいいところを見せたい」

 「大相撲夏場所・10日目」(19日、両国国技館)

 平幕の藤凌駕が時疾風を押し出して、自身初の幕内勝ち越しを決めた。賜杯争いでトップに並び、史上4人目となる幕尻優勝の可能性も出てきた。大関霧島は元大関の正代にはたき込まれて2敗目。小結若隆景は新関脇熱海富士を寄り切り、豪ノ山は新関脇琴勝峰を引き落とし、琴栄峰は竜電を寄り切り、翔猿は阿炎を突き落とし、それぞれ勝ち越した。2敗で6人が並び、3敗で4人が続く大混戦となった。

 180センチ、181キロ。藤凌駕は丸い体を一層丸くして、頭から当たった。右おっつけで時疾風の左差しを封じながら体を起こし、電車道で押し出した。「足も手も下から出た。いい相撲。足を止めなかったのが一番」と満足げだった。

 場所前の稽古で左足首を痛めた。師匠の藤島親方(元大関武双山)からは「前に出ればケガ(の影響)がない」と指導され、投げや四つの意識を捨てた。ケガの功名で突き押しの覚悟を固めた。

 新入幕だった3月の春場所は7勝8敗。入門以来、初の負け越しを喫した。そんな中、春巡業で横綱豊昇龍、大関霧島らに稽古をつけられ「幕内の圧力とスピードを体で感じられた。ありがたかった」と学びを得た。番付は幕尻となり「自分が幕内で一番弱い。気が楽」とプラスに捉えた。

 愛知県出身の幕内勝ち越しは明瀬山(現井筒親方)以来5年ぶり。ご当地の名古屋場所(7月12日初日、IGアリーナ)に幕内で凱旋することも確定。「幕内で戻れる。地元でいいところを見せたい」と意気込んだ。

 霧島が敗れたため、2敗で賜杯争いトップに並んだ。貴闘力、徳勝龍、尊富士に続く幕尻優勝の期待も膨らむ。「全部勝つつもりで、豪快な押し相撲を取りたい」と言い切った藤凌駕。幕内だけでなく、大きな勲章を手に地元に戻るチャンスが出てきた。

 ◆藤凌駕雅治(ふじりょうが・まさはる)本名・五島雅治。2003年2月27日、愛知県春日井市出身。9歳で相撲を始め、箕島高、拓大を経て2025年春場所で幕下最下位格付け出しで初土俵。25年九州場所で新十両。26年春場所で新入幕。カラオケの持ち曲は福山雅治「HELLO」。得意は押し。家族は両親、妹が2人。180センチ、181キロ。

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