霧島連勝 横綱不在の中、示した大関の存在感 八角理事長「優勝できたら来場所すぐ上が見えてくる」
「大相撲夏場所・2日目」(11日、両国国技館)
大関霧島は義ノ富士を見応えある攻防の末に突き落とし、初日から2連勝。初日の取組で右太もも裏を痛めた横綱豊昇龍がこの日から休場し、横綱大の里、大関安青錦と2横綱3大関のうち3人が不在の異常事態。琴桜が2連敗に沈む中で、12場所ぶりに復帰した大関が番付通りの存在感を発揮し、場所をけん引する。
結びを締めた霧島は分厚い懸賞の束を手に、歓声の中さっそうと花道を引き揚げた。豊昇龍の取組の懸賞が懸け替えられ、37本から49本に増えていた。「相手を見ながら取った。思い切り当たれたと思う。稽古のおかげ」と胸を張った。
頭から当たり一歩出た。右まわしを狙う義ノ富士の突き手を手繰って防ぎ、再び右を伸ばされたがとったりで攻め、突っ込む相手を左にいなして突き落とした。足を飛ばされても慌てず「頭に入っていないが、いい流れだった」とうなずいた。
12場所ぶりに復帰した大関。連敗の琴桜を横目に、番付の重みを示している。横綱不在も「全く意識していない。自分の一番に集中していけばいい」とキッパリ。前回の新大関場所、23年名古屋場所はケガのため途中出場で負け越したが「前のことは考えない。今は今ですから」と特別な意識はない。
八角理事長(元横綱北勝海)は「今場所優勝できたら、霧島は相当自信がつくと思う。優勝できたら来場所すぐ上が見えてくる。稽古できているから慌てない」と横綱昇進にも触れてたたえた。
春巡業に帯同し、上位陣の稽古量が少ないことを嘆く鳴戸親方(元大関琴欧洲)も「霧島はちゃんとやっていた」と証言。先代師匠の陸奥親方(元大関霧島)から続く豊富な稽古が生きている。
21年春場所以来の2横綱3大関は看板倒れに終わったが、霧島は看板力士の務めを全う。「一番一番やっていく」と気を引き締めた。
