りくりゅうが引退会見 木原はいきなり涙「最高のパートナーに出会えた」 今後はプロ転向し4、5年後には指導者へ

 2月のミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペアで日本勢初の金メダルを獲得し、今季限りでの引退を表明した“りくりゅう”の三浦璃来(24)、木原龍一(33)組=木下グループ=が28日、東京都内のホテルで記者会見した。三浦は「これまでの時間は私たちにとって宝物」、木原は「最高のパートナーに出会えた」と語った。今後プロとして活動し、指導者を目指す。

 “りくりゅう”として歩んできた7年間。たくさんの感謝と思いを込め、三浦は終始笑顔で、一方の木原は会見冒頭から感極まり、ハンカチで涙を拭いながら、ゆっくりと振り返った。

 引退の考えは、ミラノ・コルティナ五輪シーズンが始まる時から2人の頭の中にはあったという。木原は「昨年5月ごろから自分たちの中で今シーズンが最後になるという思いが強かった」と明かす。それだけに最後の五輪への思いも強く、フリーの曲にはどうしても滑りたかった「グラディエーター」を選んだ。

 本番は失意のSP5位発進。木原は涙を止めることができなかった本当の理由を「正直にお話しできなかったんですけど、もうこの試合が最後だと分かっていたのも涙の原因」と2カ月越しに告白した。三浦は「このままでは終われない」と、次の五輪も一瞬見据えたというが、伝説のフリーを披露し、大逆転金メダル。2人で次のステージに進むことを決めた。

 互いが最強のパートナーだった。19年夏に結成。成功と挫折を味わいながら、世界選手権を2連覇し、2度の五輪を経験した。木原は「璃来ちゃんに声をかけていただけなかったら引退していた。最高のパートナーに出会えた」と、諦めかけてていたスケート人生に続きを与えてくれた三浦に感謝。三浦は「木原さんと組んだ7年間はアスリートとしてだけではなく、1人の人間としても成長することができた。かけがえのない時間」と笑みを浮かべた。

 将来は指導者となり、日本でペアを広める青写真を描く。まずはプロとして活動するというが、資格を取得できる4、5年後を目標に指導者の活動をスタートさせたいという。三浦は「ペアを始めた時は日本にコーチがいなかった」と自らの経験を語り、木原は「指導者になった時に最初の1歩が国内でできる。ハードルが下がる」と、ペアのアカデミーを立ち上げる夢を語った。

 「これまでの時間は私たちにとって宝物であり、今後にもつながっていくと信じている」と三浦。日本のペアスケート界に歴史を刻んだ2人は、これからもともに歩み続ける。

 ◆三浦 璃来(みうら・りく)2001年12月17日生まれ。兵庫県出身。カナダを拠点に木原と組んで7季目の今季、ミラノ・コルティナ冬季五輪のペアで日本勢初の金メダルを獲得し、団体で銀メダル。23、25年に世界選手権優勝。大阪・向陽台高-中京大出。146センチ。

 ◆木原 龍一(きはら・りゅういち)1992年8月22日生まれ。愛知県出身。11年世界ジュニア選手権男子代表で、13年にペアに転向。14年ソチ、18年平昌両五輪に異なるパートナーと出場した。五輪4大会出場はフィギュアで日本勢最多。愛知・中京大中京高-中京大出。174センチ。

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