穴を掘っていた会社員が脱サラで大相撲入り、放駒部屋の白神嶺治「後悔しないように」兄弟子の一山本に続く
大相撲の放駒部屋(東京・足立区)で20日、白神嶺治(23)が師匠の放駒親方(元関脇玉乃島)とともに入門会見を行った。初土俵を目指す夏場所(5月10日初日、両国国技館)の新弟子検査を受検する。脱サラで関取を目指す。
北海道札幌市出身で父が指導者のため幼少時から相撲に親しみ、中学から石川に相撲留学。金沢市立工、東洋大と強豪で競技を続け、卒業後は故郷で父の経営する土木会社で働いていた。
今年1月に「大学を卒業した時は、もう選手としてはいいかなと思っていたが、若いうちに後悔しないように」と車の運転中に突然、大相撲挑戦がひらめいたという。各部屋を見学する中で「部屋の雰囲気、親方の人柄が柔らかい」と放駒部屋に決めた。
大学では左膝など故障が多く、個人で際立つ実績はないものの180センチ、175キロの体に可能性は十分。昨年は資源開発に取り組み「現場で穴を掘っていました。井戸を3、4本掘った」と話す。拓大まで相撲を続けた父親からは快く送り出されたという。
小学、中学の全国大会で同級生の小結熱海富士との対戦では1勝1敗だった。「同年代が幕内で戦っている。同じ地位まで上がりたい」と早期の関取昇進を目標に掲げた。
高校、大学の先輩でもある師匠は「人に愛される力士になってほしい。体を生かして動きも良い。スピードで勝負させたい」と期待を寄せた。
兄弟子で同郷の一山本は大学卒業後、公務員を経て角界入り。「社会人で1年働いてから関取になられた。リスペクトはあります」と自身も続く覚悟を口にした。しこ名は本名の白神を使う。
