ゲーマーから相撲に転向の垣添「スマブラは大相撲で一番強い自信がある」師匠の父、世界女王の母の遺伝子が覚醒

 埼玉栄高校を今春に卒業した垣添玄空(はるく、18)が19日、父の雷親方(元小結垣添)と都内の雷部屋で入門会見を行った。前相撲デビューを目指して夏場所(5月10日初日、両国国技館)の新弟子検査を受ける。

 垣添は目立ったスポーツ経験はなかったが、中3の秋に父と栃木国体の観戦に出向いた際、埼玉栄高相撲部の山田道紀監督に声をかけられ入学を決意。強豪で本格的に相撲を開始して、団体戦メンバーとして昨夏の高校総体3位、昨年秋の国民スポーツ大会で埼玉県の準優勝に貢献するまでに成長した。

 180センチ、115キロ。動きの良い相撲が持ち味で「気合を入れて、全力を出し切りたい。目標は朝青龍関。花火のような力士になりたい」と活躍を思い描いた。

 母でおかみさんの栄美さんは女子相撲で3度の日本一、世界選手権団体優勝に貢献した。埼玉栄高1年の妹・星空(せいら)も女子相撲に取り組む。母からは出し投げの指導を受けたといい「プレッシャーはない。師匠、母からもアドバイスをもらえて環境に恵まれている。本当に自分次第」と先を見据えた。

 新型コロナ禍に見舞われた中学時代はゲームに熱中。「フォートナイト」では海外勢と対戦するため早朝や深夜にプレーした。「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」ではカズヤを持ちキャラに、差し合いを制して強力コンボにつなげる攻めを得意にしていた。母の栄美さんによると、中学時代は1日16時間プレーしていた時期もあったという。

 eスポーツ選手への憧れを抱いていた垣添だが「ゲームの世界には上には上がいる」と、自身の才能の限界を悟った。そんな頃に山田監督から相撲に誘われ「本当にゲームばかりしていて、崖っぷちだった」と転向を決意。幼少時は現役晩年だった父がケガに苦しむ姿や、稽古の厳しさから「小さい時は相撲が嫌いという時もあった」と回想するが、競技開始後に両親から受け継いだ遺伝子が覚醒した。高2で大会出場をかけた部内戦を制して、自信が生まれた。

 雷親方は長男の高校入学時を「すぐ帰って逃げてくるだろうと思っていた」と述懐。その上で「頑張り抜いて、プロに入りたいと言ってきた。本気だと思った」と息子の成長に目を細めた。「強くて人間的にも素晴らしい、信念を曲げない力士になってもらいたい」と期待を寄せた。

 部屋の稽古では三段目、幕下力士と渡り合う垣添。関取への道は厳しいと覚悟している。それでも「スマブラは大相撲で一番強い自信がある」と力強く言い切った。

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