陸上 “原メソッド”で女子指導改革「『女子難しい』と言われるが同じ人間」「ぬるっちょいことしない」 青学大・原晋監督

 陸上競技部に女子駅伝チームを創設する青学大が4日、同大の相模原キャンパスで会見を行った。初期メンバーは芦田和佳と、池野絵莉の2人。男子チームと兼任で監督を務める原晋氏は「男子チームで培った青山学院の原のノウハウを活用して頑張っていきたい」と所信表明し、続けて「べったりと指導しない。組織として戦っていく」と、これまでの女子選手指導を覆す方針を示した。

 「今までの女子の強化の中で小耳にするのが、練習パートナーとしてサポートをつける“あるある”」と原監督。続けて「練習パートナーの強化案を否定するわけではないが、(そのパートナーは)トップアスリートではないし、その後ろを走ることが、はたしていいことなのか。風よけの後ろについて温室育ちの選手に育てて何が強くなるんだという風に思っていた」と投げかけた。今回、芦田と池野をスカウトするにあたり入学前から「練習パートナーは用意しない。そんなぬるっちょいことはしないよ。その代わり男子のトップ選手がいるからどんどん食らいついていけ」と伝えていたという。

 すでに練習は男女合同で実施。相乗効果も出ており、「朝練習で湖畔1周13キロのところでは男子よりも先に走っていって、高校の時にアベレージ4分20秒ぐらいだったのが、今回は3分50秒ぐらいで出た。男子は『(女子に)抜かれていたら原さんに何を言われるか分からんぞ』と言わんばかりにラインが上がっていく。今のところいい効果が出ている」と明かした。

 これから始まる青学大・原監督の女子チーム指導。キーワードには「女子選手の自立、指導者の自立」を掲げる。「これは批判じゃありませんよ」と念押しした上で、「今回私が(女子チームを)立ち上げる上で、女性は難しいとかで、女性はきちっとひっついて(指導を)やらないといけないと言われる。けど本当かな~?同じ人間だし、と思う。5年10年と指導をして、そうだったら謝りますけど、そういった変化を派閥を持たない原監督が率先してやっていきたい。記録を出してから『ほら!見てみろ!』とさけんでいきたい」と言葉に力を込めた。

 青学大は、26年度から陸上競技部に女子駅伝チームを新設。原監督が男子チームとともに監督を兼任する。初期メンバーは芦田和佳と池野絵莉の2人で、2年目以降の全日本女子大学駅伝や、全国大学対校男女混合駅伝大会での初出場初優勝を目標に掲げる。チーム理念は「美しさ・さわやかさ、力強さを体現し、すべての女性に活力を与える存在となる」。原監督は「低迷してきた女子陸上界を盛り上げていく存在になっていきたい。一生懸命走る姿を見ていただいて、それぞれのカテゴリーの人が明るく前向きになれるように、われわれのスポーツを通して発信してきたい」と所信表明した。

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス