坂本花織 身につけた「大技ない勝ち方」で集大成 考え方変えた強豪ロシア勢との出会いと師の言葉
「フィギュアスケート・世界選手権」(27日、プラハ)
坂本花織(25)=シスメックス=が2年ぶり4度目の制覇。フリー、合計ともに自己ベストを更新する今季世界最高得点で、浅田真央を上回る日本勢最多優勝を達成した。21年間の競技人生で有終の美を飾った。
完成度を追い求めた坂本らしい演技は、世界中を魅了した。
スピードと幅のある力強い3回転ジャンプを武器にしていたジュニア時代。当時は「ジャンプしかとりえがないと思っていた」という。曲に入り込んで演じることは「めっちゃ恥ずかしかった」と振り返る。
しかし、強豪ロシア勢がトリプルアクセルや4回転ジャンプを決めるようになり、「勝ち目がないと思っていた」。表彰台に上がるには、大技を跳ぶ選手のミスを待つしかなかった。そんな中、振付師のブノワ・リショー氏に「跳べないなら跳べないなりに、やり方はある」と言われたことがきっかけとなった。
恥じらいがあった演技面も「思い切ってやった時の動画を見た時にめっちゃ良いやん!と思った」といい「普段の自分と氷上の自分を振り切ることができるようになった」。大技がない自分の勝ち方を徐々に身につけた。
今回、フリーの表現面では演技構成点の3項目全てで「10・00」をつけるジャッジも。坂本が地道に築いてきた全てが、集大成となって出た演技となった。(デイリースポーツ・フィギュアスケート担当・南 香穂)




