霧島が大関復帰確実 千秋楽黒星も12場所ぶり復帰へ「いつか戻るんだと信じて頑張った」 異例のまわし姿のままVパレード

支度部屋で家族、関係者らと万歳をする霧島
ファンの声援に応え、パレードに出発する霧島(撮影・坂部計介) 
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 「大相撲春場所・千秋楽目」(22日、エディオンアリーナ大阪)

 14日目に14場所ぶり3度目の優勝を果たした関脇霧島は大関琴桜に押し出された。連敗で12勝3敗に終わるも、初の殊勲賞を獲得し、12場所ぶりの大関復帰が確実となった。番付編成を担う日本相撲協会審判部が、昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、受諾された。過去に理事会で昇進が見送られた例はなく、25日の夏場所(5月10日初日・両国国技館)の番付編成会議と理事会を経て、大関復帰が正式に決まる。現行のかど番制度となった1969年名古屋場所以降、特例(陥落場所で10勝以上なら復帰)を用いない復帰は魁傑、照ノ富士に次いで3人目となる。

 愛する家族、後援者の拍手に包まれて霧島は支度部屋に帰ってきた。賜杯を手に持ち、満面の笑みで万歳。苦難を乗り越えてつかんだ優勝の味を、じっくりとかみしめた。

 「諦めずに自分がやることを信じて。いつか(大関に)戻るんだと信じて頑張った」

 千秋楽は琴桜に押し出されて完敗。それでも「最後の一番は来場所につながる相撲を考えていた」と優勝翌日でも気を緩めることなく、大関に立ち向かった。2024年名古屋場所で大関から陥落したが、今場所の優勝で大関復帰は確実となり「まだまだだけど頑張る。これからもっとさらに上に行けるように」と気合を込めた。オープンカーに乗っての優勝パレードは、異例のまわし姿のまま乗り込み「雨が降っているからこのままでと。なかなかない」と驚きながらも、上半身裸でファンの祝福を浴びた。

 家族の存在が優勝の原動力になっている。パパとして、まな娘の願いもかなえてみせた。6歳の長女・アヤゴーちゃんは、前回優勝した23年九州場所では恥ずかしがって万歳ができず。それ以降「万歳がしたい」と熱望していたという。この日はパパの膝に乗り、手を添えられて万歳をやりきったアヤゴーちゃんは「楽しかったー!」と無邪気な笑顔。妻のホランさん(29)は「(大関に)戻れると信じて待っていました」と喜んだ。

 大関に復帰し、30歳の節目を迎えて臨む来場所。「年は気にしないで。あと2回は優勝したい。変わらずいつも通り、(横綱に)届くまで頑張っていくしかない」と決意を新たにした。挫折からはい上がった苦労人は夢をつかむまで走り続ける。

 ◆霧島鉄力(きりしま・てつお 本名=ビャンブチュルン・ハグワスレン)1996年4月24日、モンゴル・ドルノド県出身。高校卒業後、陸奥部屋の後援者を通じてスカウトされて19歳で来日。15年夏場所初土俵、19年春場所新十両。20年初場所新入幕。23年春場所で初優勝した。同年夏場所後の大関昇進と同時に霧馬山から改名。大関在位6場所も24年夏場所で陥落した。優勝3回、殊勲賞1回、敢闘賞4回、技能賞4回。186センチ、149キロ。得意は左四つ、寄り、投げ。

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