豊昇龍 攻めて圧倒!勝ち越し決める 悲願の昇格後初Vへ1差追走も「全く気にしていない。稽古を信じてやるだけ」
「大相撲春場所・10日目」(17日、エディオンアリーナ大阪)
横綱豊昇龍は小結若元春を一気の攻めで寄り倒し、勝ち越しを決めた。悲願の昇進後初優勝へ1差で追う。関脇霧島は隆の勝を引き落とし、豪ノ山は朝紅龍をはたき込んで、それぞれ賜杯争いトップの1敗を守った。大関安青錦は平戸海に上手投げを決め、今場所初の連勝で5勝5敗と星を五分に戻した。琴桜は大栄翔をはたき込み6勝目。1敗の2人を、2敗で豊昇龍、琴勝峰が追う。
支度部屋の表情が明るい。豊昇龍が「気付いたら土俵際だった」と語る快勝劇だった。張り差しで右をのぞかせ、若元春の脇をすくいながら一気に前進。そのまま寄り倒した。「出足は悪くない」とうなずいた。
場所入り前は「いろいろ考えました。何かやってくる相手だから」と悩んだが、準備運動中に「相手じゃない。自分の相撲を取る」と決意。攻めまくる持ち味を見せた。
新横綱だった昨年春場所は負けが込み途中休場。場所前に「何が起きても絶対に休場しない」と宣言した直後だっただけに、不振が際立った。
師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「1年たって、やっと落ち着いてきた感じ」と評する。昇進から7場所目。優勝決定戦で2度敗れたが「誰にでもできる経験ではないから。自分で考えているでしょう」と前向きに捉える。昇進後初優勝が遠い豊昇龍を、焦らすことなく覚醒を待っている。
初めて番付にしこ名が載ったのも8年前の春場所だった。当時も4つの本宮を構える住吉大社に宿舎があり「初日の前日に、住吉大社をまわってお参りしましたね」と語る思い出の場所だ。
賜杯争いを「全く気にしていない。稽古を信じてやるだけ。ありがとうございました」と自ら取材を切り上げた。食い下がる報道陣に「休ませてください。インタビューは苦手」と笑顔で語った豊昇龍。千秋楽パーティーも住吉大社で開催予定。悲願成就を手土産にしたい。





