隆の勝 無傷の5連勝 師匠・2歳年下の湊川親方の栄養指導で成果「睡眠も食事も合わさって、いい結果に」

 「大相撲春場所・5日目」(12日、エディオンアリーナ大阪)

 平幕隆の勝が阿武剋を突き落とし、5連勝とした。師匠の湊川親方(元大関貴景勝)がテレビ解説を務める前で、新たな指導方針の成果を発揮した。勝ちっ放しは義ノ富士を寄り切った関脇高安と2人。横綱豊昇龍は美ノ海をすくい投げで退けて4勝目。綱とりの大関安青錦は藤ノ川を押し出して3勝目。大関琴桜は若隆景に寄り切られ、2敗目を喫した。

 支度部屋でニッコリ笑顔を見せる姿は“おにぎりくん”の愛称そのものだ。隆の勝は「ちゃんと押せているし、足も出ている。調子がいいと感じている」と声を弾ませた。湊川親方がNHK解説を務めただけに「師匠の前で勝てて良かった」と、喜びもひとしおだった。

 再出場の阿武剋を問題にしなかった。右のど輪と、左ハズ押しで上体を十分に起こしてから、いなして突き落とした。「立ち合い、前に出る圧力、自分の相撲が取れている」とうなずいた。

 先代師匠である常盤山親方(元小結隆三杉)の定年に伴い、今場所から師匠が交代。場所前の稽古は午前10時開始と遅くなった。ベテランは免除されることが多い基礎運動を、若い衆と一緒に敢行。場所に入ると栄養学に詳しい師匠の指導で炭水化物、卵を意識して摂取するよう変わった。

 隆の勝は「睡眠が1時間半増えた。漠然と食べていた意識が変わった。睡眠も食事も合わさって、いい結果になっている」と効果を実感。炭水化物に関しては、米のほかに「ラーメンからパスタ、そばからうどんに切り替えている」と、細かいこだわりがある。

 稽古中に若手に飛ばした2歳年下にあたる師匠の猛ゲキを「聞き逃さず自分に言われているつもりで」と学んでいる。自身に対しては「悔いなく気合を入れて相撲を取ってくれ」と声をかけられたという。

 同部屋で新入幕を目指す十両若ノ勝も5連勝。「気合が入りますね」と相乗効果が生まれている。2024年名古屋場所では、敗れたものの優勝決定戦に進んだ31歳の関脇経験者。若ノ勝の新入幕ととともに、自身の初優勝で師匠の門出を祝いたいところだろう。

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