父は大相撲行司の18歳が新弟子検査、幕内で父に裁かれたい「それも親孝行」
「大相撲春場所」(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)
新弟子検査が28日、大阪市内で行われた。学校の卒業時期が重なり、年6場所で最も志願者の多い春場所では、2024年の27人を下回り、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降最少の20人が受検した。全員が体格基準(身長167センチ以上、体重67キロ以上、中学卒業見込み者は身長165センチ以上、体重65キロ以上=2人は運動能力検査で通過)を満たした。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表される。
幕内行司・木村秋治郎(春日野)の長男、中澤睦士(18)=木瀬=は177センチ、129キロでパス。6歳から相撲を始め、埼玉栄3年で高校総体団体3位に貢献。「自分の力を試してみたい。(埼玉)栄の先輩が活躍しているので」と木瀬部屋を選んだ。父がいる春日野部屋と迷ったが、木瀬親方(元幕内肥後ノ海)から「相撲はまだ下手だが、俺が一から教えたら絶対強くなって関取になる」と強く誘われ決断。父からは「自分が選んだ道だから、応援するし一生懸命頑張りなさい」とエールを受けた。
父の木村秋治郎は力士志望だったが、身長が当時の規定に足りず行司を選んだ。父が果たせなかった力士になれば、父に本場所で裁かれる夢も現実味を帯びる。「それも親孝行。そこを目指して頑張っていきたい」と目を輝かせた。
押し相撲を信条とし、高校の先輩である藤ノ川、貴景勝が憧れ。父がかつて所属し、北の湖、北天佑、増位山らを輩出した旧三保ケ関部屋には「よくお邪魔をさせていただいた。相撲部屋の雰囲気は昔から教えられてきた」と語った。
今年初場所で香富士が引退し、旧三保ケ関の現役力士はゼロとなった。それに入れ替わるように、三保ケ関部屋の“匂い”を知る中澤が、三保ケ関部屋出身である師匠の木瀬部屋で大相撲の土俵に立つ。「幕内で活躍できるお相撲さんになりたい」と、父との“共演”を思い描いた。





