元貴景勝の湊川親方、弟子に「優しさは捨てろ」「親のために頑張れ」29歳の新師匠

隆の勝(右)と若ノ勝の稽古に視線を向ける湊川親方
土俵に視線を向ける湊川親方
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 「大相撲春場所」(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)

 師匠となって初めての本場所に臨む湊川親方(元大関貴景勝)が26日、大阪市内の部屋で弟子を指導。29歳の独自色をかいま見せた。

 引き締まった空気の稽古場に、師匠の声が響いた。威厳たっぷりに湊川親方は、弟子に言葉を投げかけ続けた。

 相撲を取る稽古で、相手をかばうような動きを見せた弟子には「優しさは捨てろ」「友人でもなんでもない。たたきのめせ」「一生なめられて終わるよ」などと、厳しく指摘した。

 故障明けの弟子には「立ち合いが甘い」「勝ちに行く相撲を取る必要はない」と、番付が低い弟子には「相撲は一生懸命やっている。でも四股が甘い」などと、静かに寄り添うように声をかけた。

 要所では「強く当たるよりも走り抜けるイメージで」「差しに行かなくていい。押して出て入っていたら(かいなを)返せ」「まわしを締めていない時間が大事だ」と、技術面と精神面の指導を挟んだ。

 十両の若ノ勝が若い衆に負けると「白まわしは2連敗は許されないよ」と声をかけた。他にも「カッコイイ勝ち方は横綱だけでいい」「堂々と仕切れ。パフォーマンスが大事。負けても悔しそうな顔をするな」などと鼓舞した。

 四股、すり足、ぶつかり、スクワットなど基礎運動にも力を注いだ。苦しそうな表情を浮かべる弟子には「ツラくなったら親のために頑張れ」とゲキを飛ばした。

 師匠が常に言葉をかけ続け、あっというまの2時間強の稽古だった。

 湊川親方は「できるだけ具体的に言ったほうがいいと思っている。一人一人、性格も力の出し方も違う」と声かけの信念を明かした。

 19日から大阪で稽古を開始。稽古開始時刻は午前10時と以前より2時間ほど遅らせ「試行錯誤しながらですけど、しっかり眠ることもできますし。僕の場合は稽古時間が長くないので、集中してやれる範囲でやってます」と説明した。

 若い衆と同じ基礎トレーニングを若ノ勝、隆の勝の関取にも課していることは「若い衆と同じくらいの稽古をこなしたら、間違いなく強くなる」と語り、「きれいごとは言っていられない。(弟子を)強くするのが自分の仕事」と責任感をにじませた。

 若ノ勝は「ゆっくり眠れるので集中できている」と遅い開始時刻の効果を実感。稽古中の師匠からの厳しい声かけには「気が引き締まります。15日間頑張る気持ちの持ち方も教えていただいている」と語った。

 関脇経験があり、幕内上位常連である隆の勝は「厳しいことを言ってくれる。稽古は本当に緊張感があるので、場所だと余裕に感じるのは」と師匠の猛ゲキを受け止めた。若い衆と同じメニューをこなし「これだけやったら自信になります」とうなずいた。

 常に師匠が弟子に声をかけ続ける稽古。隆の勝は「少し似ていますね」と先代師匠(常盤山親方=元小結隆三杉)に連れられて、貴乃花部屋に出稽古した際を思い返していた。

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