張本美和 史上初!4冠 ロス五輪の新エースへ「自信になるが、海外選手は驚かない。明後日からはアジアカップへ切り替えたい」
「卓球・全日本選手権」(1日、豊田市総合体育館)
1月に開催された全日本選手権シングルスの女子、ジュニアの部で優勝した張本美和(17)=木下グループ=が、ダブルスの混合と女子の2種目を制し、史上初の全日本4冠を達成した。混合は松島輝空(18)=木下グループ、女子は長崎美柚(23)=神奈川=とのペアで頂点に立った。男子決勝は篠塚大登、谷垣佑真組(愛知工大)が初優勝した。
女子ダブルス決勝を終えコートを離れると、じわじわと実感が湧いた。史上初の快挙を成し遂げた張本美は「4冠ってすごいなって。ペアを組んだ松島選手、長崎選手には本当に感謝している」と笑みを浮かべた。
大会最終日、過酷な日程で驚異の集中力とタフネスを発揮した。午前10時からの準決勝を勝ち抜くと、午後1時過ぎには松島との混合ダブルス決勝へ。シングルスの全日本王者同士のペアで坪井・赤江組を3-0で退け、3冠目を手にした。
喜びに浸る間もなく、わずか数十分後には長崎との女子ダブルス決勝へ。疲れを見せず3-0で快勝し、一気に頂点まで駆け上がった。「1日の終わりに疲れを感じることはあるが、試合と試合の間はあまり感じない」と振り返った張本美を、長崎は「気持ちのつくり方が難しかったと思うが、女子ダブルスの決勝に向けてしっかりやってくれて本当にすごい」とたたえた。
過去には伊藤美誠が18、19年に2年連続で3冠を達成しているが、ジュニアを含めた4冠達成者はいない。全日本選手権は昨年度からシングルスとダブルスが分離開催となったが、その中で全種目を制する圧巻のパフォーマンスを見せた。
24年パリ五輪は女子団体のメンバーとして銀メダルを獲得し、28年ロサンゼルス五輪では個人種目への出場を目標に掲げる。日本の新エースとして期待がかかる17歳は「4冠は自信になるが、海外選手は驚かない。今日明日は喜んで、アジアカップ(4日開幕・中国)へ切り替えたい」と次戦を見据えた。
◆張本 美和(はりもと・みわ)2008年6月16日、仙台市出身。卓球一家に生まれ、2歳から本格的に競技を始めた。10歳でU15日本代表に選出。21年世界ユース選手権では史上初の4冠を達成した。パリ五輪は団体戦に出場し銀メダル。戦型は右シェークドライブ型。家族は両親、パリ五輪代表で5歳上の兄・智和。164・5センチ。
