照ノ富士 涙なし大銀杏に別れ 愛息、両横綱と最後の土俵入り 誓い新たに「自分に負けない、協会の看板になる力士を育てたい」

長男・照務甚くん(右手前)を連れて最後の土俵入りを行った伊勢ケ浜親方。太刀持ち・豊昇龍、露払い・大の里(撮影・開出牧)
 散髪を終えタキシードに着替えた伊勢ケ浜親方(左)と笑顔のドルジハンド夫人(撮影・開出牧)
 伊勢ケ浜親方(右)の断髪式に参加した白鵬氏(撮影・開出牧)
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 「照ノ富士引退伊勢ケ浜襲名披露大相撲」(31日、両国国技館)

 10度の幕内優勝を誇り、昨年1月に引退した元横綱照ノ富士、伊勢ケ浜親方(34)の引退相撲が31日、東京・両国国技館で行われた。約330人が参加した断髪式で、先代師匠の宮城野親方(元横綱旭富士)に止めバサミを入れられ、大銀杏に別れを告げた。

 涙はなかった。ざんばら髪となった伊勢ケ浜親方は「一人一人の思い出を考えていた。(まげが落ち)頭が軽くなった」と穏やかに語った。先代師匠から「苦しかっただろう。よく耐えて頑張った」と労われたが「泣かそうとしてましたね」と冗談交じりで語った。

 最後の土俵入りでは、身長105センチ、体重29キロの長男、照務甚くん(てむじん=3つ)を抱いて花道を進んだ。太刀持ちに豊昇龍、露払いは大の里の両横綱を従えた。長男を大の里に預け、堂々の不知火型を披露した。

 豊昇龍は照ノ富士が引退した昨年初場所後に昇進。23年の白鵬引退相撲では露払いを務めており「太刀持ちは最初で最後だと思う。最後に一緒にできてうれしい」と語った。大の里は「初めてでいい経験」と語り、照務甚くんを「重かったですね」と笑顔で語った。

 スイングショートの髪形で、ドルジハンド夫人にネクタイを整えられた伊勢ケ浜親方。大関から序二段まで番付を落としながら横綱に上り詰めた異色の土俵人生。昨年6月には多くの関取を擁する部屋を継承した。「自分に負けない、協会の看板になる力士を育てたい。大切なのは稽古」と誓いを新たにした。

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