桐蔭学園 史上6校目3連覇!「肩が取れるまで」強行出場の主将・堂薗けん引 藤原監督「本当にびっくり。強くなったな」

 後半、長尾がだめ押しとなるトライを挙げ、喜ぶ桐蔭学園フィフティーン(撮影・立川洋一郎)
 3連覇で6度目の優勝を決め、フィフティーンから胴上げされる桐蔭学園・堂薗主将(撮影・山口登)
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 「全国高校ラグビー・決勝、桐蔭学園36-15京都成章」(7日、花園ラグビー場)

 桐蔭学園(神奈川第1)が京都成章を36-15で下し、3大会連続6度目の優勝を果たした。3連覇は2009~11年度の東福岡以来6校目。2度目の決勝進出となった京都成章は、5大会前と同じ相手に敗れて初の頂点に届かなかった。今大会は記念大会で5校多い56校で争われた。

 桐蔭学園フィフティーンは勝って涙の抱擁を交わした。偉業をたたえる拍手が場内のファンから降り注ぐ。満身創痍(そうい)で頂点にけん引した主将のフッカー堂薗尚悟(3年)は仲間の手で3度宙を舞った。

 「この日のためにつらいことをたくさんやってきた。ホッとした」

 王者の貫禄を存分に見せつけた。前半14分に先制トライを許すも、4分後にすぐさま追いついた。「絶対先制されると言っていた」と主将。桐蔭学園の最たる武器であるミーティングでは、常に最悪のシチュエーションを想定する。主将が築き上げたチームの準備力は決勝の舞台でも力を発揮し、フィフティーンに焦りが出るどころかさらに勢いが増した。

 後半4分に勝ち越しのトライを決めたところから3連続トライをマーク。同14分にはSO竹山史人(3年)が、敵陣ゴールライン付近で陣地回復を狙うキックをチャージ。デッドボールラインギリギリでボールを抑え込む執念のトライで試合を決定づけた。準決勝・大阪桐蔭戦で右肩を負傷し「肩が取れるまでいこうと思っていた」という堂薗はここで交代。けがを押して出場した主将の気迫に仲間が応え、史上6校目となる3連覇をつかんだ。

 リーダー不在で始動した新チーム。藤原秀之監督(57)は「今まで以上に一番時間がかかった」と、主将任命は1月半ばの新人大会が始まる頃まで長引いた末、堂薗に託された。6月の関東大会では国学院栃木に7-50で完敗。「キャプテンできるのかよ」。そんな言葉をチームメートから浴びた時期もあったが、折れることなくチームの先頭に立ち続けて信頼を得るリーダーに成長した。

 花園3連覇への重圧を背負い戦った1年間。指揮官は「本当にびっくりしている。強くなったなと思う」と栄光を手にした教え子たちをたたえた。次に歩むのは4連覇への道-。桐蔭学園の時代はまだまだ終わらない。

 ◆堂薗尚悟(どうぞの・しょうご)2007年8月14日、相模原市出身。2歳の頃からラグビーボールを触り始め、相模原ラグビースクールでプレー。小学生の時は水泳、上溝南中ではバスケットボール部に所属していた。ポジションはフッカー。兄・昴修さんは桐蔭学園OB。174センチ、99キロ。

 ◆桐蔭学園高等学校 1964年創立の男女共学私立校。ラグビー部も同年に創部。主なラグビー部OBは、W杯3大会連続出場の松島幸太朗(東京SG)、佐藤大樹(浦安)ら。ラグビー部以外では俳優の織田裕二、元巨人監督・高橋由伸さんら。サッカーや柔道も強豪。生徒数は男子1550人、女子1320人。所在地は横浜市。

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