樋口新葉が涙の全日本ラスト舞「全部出し切った」最後はリンクに大の字の完全燃焼「冷たかったです(笑)」 コーチとともに涙、涙 今季自己ベストの200点超えで有終

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、国立代々木競技場)

 26年ミラノ・コルティナ五輪の最終選考会の女子フリーが行われ、今季限りでの現役引退を表明している22年北京五輪代表の樋口新葉(24)=ノエビア=が演技を完遂し、フリー133・59点、合計203・06点をマークした。

 冒頭のダブルアクセル-3回転トーループの連続ジャンプは後半ジャンプの着氷が乱れたが、続く3回転ルッツ、3回転ループ、3回転サルコーに成功。後半の3回転ルッツ-ダブルアクセル-2回転トーループ、3回転サルコー-2回転トーループを決め、最後の3回転フリップもなんとかこらえた。躍動的なステップからフィニッシュ。最後は銀盤に大の字に寝転がり、万感の表情を浮かべた。

 キスアンドクライでは涙が頬を伝い、ともに座ったコーチたちも涙、涙。今季ベストの得点を見届けると、驚いた表情を浮かべた後、また涙が止まらなかった。

 演技後は「今までで一番よかった。滑る前から泣きそうだったが、悔いのないように滑った。本当に頑張ってよかった。全部出し切った」と胸を張り、氷上に大の字になったことには「いつも本番はあのくらい疲れている。やったらダメだ!と思っていたが、最後だからいっか!と。冷たかったです」と笑った。今大会が最後かどうかについては「あれば出たいなと思うんですけど、自分のメンタル次第かなと思います」と語った。

 14年大会の13歳で表彰台3位から11年。リンクを彩ってきた1人のヒロインが全日本の舞台を去った。

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