大関昇進確実の安青錦、大の里戦の敗戦が自信に「自分はちょっと強くなったな」九州場所優勝から一夜
大相撲九州場所で初優勝を果たし、大関昇進を確実とした関脇安青錦(21)=安治川=が歓喜から一夜明けた24日、久留米市の部屋宿舎で会見を行った。
13日目に横綱大の里に敗れ、賜杯争いから後退。しかし14日目に大の里が大関琴桜に敗れ、自身が横綱豊昇龍を破ったことで3人がトップで並んだ。千秋楽は大の里が左肩鎖関節脱臼により休場。本割で琴桜、優勝決定戦で豊昇龍を連破した。
豊昇龍は決定戦を含めると4戦全勝だが、大の里には3戦全敗。ただ、13日目の敗戦で手応えを得たという。右を差され押し込まれながら、左まわしを引いて土俵際で投げを打った一番は寄り切りで敗れたが、惜しい勝負には持ち込んだ。
安青錦は「(前の)2回は圧倒的に1秒ぐらいで負けていた。今場所はちょっとでも相撲を取れて、自信になったというか、自分の中でちょっと強くなったなと肌で感じた。それは結構大きかったです」と語った。
新入幕から史上初の5場所連続2桁勝利。順調に番付を駆け上がる一方、今後壁にぶつかる恐怖心を問われた。
安青錦は「自分の中では壁は自分で作るものと思っている。自分で壁だと思ったら、そこで壁になる。そういう意識はしたことがない。普通の人間だから、負けることもある。自分は負けてもそこを壁だと思ったことがない。失敗はない、全部経験です」と、信念を語っていた。





