鍵山優真 内容にこだわる「最低300点」約1年間届いていない大台ヘ 現地で公式練習

 「フィギュアスケート・フィンランディア杯」(21日開幕、ヘルシンキ)

 フィギュアスケートのGPシリーズ最終第6戦、フィンランディア杯は21日にヘルシンキで開幕する。20日は公式練習が始まり、日本勢が調整。ミラノ・コルティナ五輪の代表選考で重要な位置付けとなるGPファイナル(12月4~6日・名古屋)の進出者が出そろう大会へ備えた。男子は第4戦を制した鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)、女子は第3戦でGP初優勝の千葉百音(木下グループ)、第1戦3位の住吉りをん(オリエンタルバイオ・明大)らが出場。鍵山と千葉、住吉は残り3枠のファイナル切符を狙う。

 鍵山にとって内容が問われる一戦だ。五輪シーズンの前半戦は「完成度で勝負」とジャンプの難度を抑える戦略を選んできたものの、優勝したGP第4戦のNHK杯はフリー2位。合計287・24点と、ぴりっとしない。「最低300点。納得して次の段階にいけるパフォーマンスがしたい」。約1年間届いていない大台の突破を目指す。

 「細かいところを詰めていきたかった」と、他の日本選手よりも早く16日に現地入り。イタリアから合流した五輪銅メダリストのコストナー・コーチの指導を受け、NHK杯のSPで痛恨の0点となったスピンなど不安要素の解消を図った。

 フリーの4回転ジャンプはトーループとサルコー2種類、計3度を予定。GP2連勝でファイナルに進んだ世界王者マリニン(米国)が第3戦で世界歴代2位の333・81点と別格なだけに、日本のエースは高難度のフリップを組み込む段階に早く進みたい。

 「これ以上ない練習を積み重ねてきた。失敗を恐れずにやっていく」。明確に課題を見据え、ライバルの背中を追う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス