大相撲ロンドン公演休場理由のデマを完全否定した義ノ富士、パスポート不備ではありません

 「大相撲九州場所」(11月9日初日、福岡国際センター)

 草野から改名した幕内義ノ富士(24)=伊勢ケ浜=が28日、福岡市内で十両以上の関取で構成された力士会に参加。ネット上の自身に関するデマを完全否定した。

 義ノ富士はロンドン公演を休場したが、ネット上では「パスポートを準備できなかったため」という説が流布。自身の家族からはネット上で「草野は協会から処分されるべき」との意見があったと聞かされたという。

 実際はロンドン公演への出発2日前の稽古で、右足首と右ふくらはぎを負傷したためだった。

 「パスポートはしっかり協会に提出しましたし、ビザも取った。稽古で相撲を取って、ふくらはぎの筋肉と足首の靱帯をケガして、最初は歩けなかった。歩けないでロンドンに行って、迷惑をかけてしょうがないと、自分から休場を親方に言いました」

 ネット上でのデマには「困ります。本当に誰の情報なんですか?怖いですね」と苦笑した義ノ富士。「僕はそんな破天荒キャラじゃないですよ。真面目にしてきた」と続け、報道陣を笑わせた。ただ、稽古はこの日からすり足を始めた程度。場所に向け、懸命に状態を上げるつもりだ。

 改名は夏場所後に師匠が伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)へと代替わりしたことがきっかけ。先代師匠の宮城野親方(元横綱旭富士)から「よしのふじ」という提案を受け、「義」の漢字は両親に相談するなどして、自身で決めた。「最初は『嘉』にしようと思ったが、“嘉ノ富士”だと中村部屋みたいになる」と笑顔で語った。

 義ノ富士のしこ名は「まだ慣れていません。サインが決まっていなくて、きょうは『草野』で書きました」と語った。幕下最下位格付け出しデビューから負け越ししらずで自己最高位を更新中。三役昇進の期待がかかるホープは「番付とともに四股名も育てて、覚えられて、応援されたい」と誓っていた。

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