九州場所番付発表 新関脇・安青錦「さらに上を」所要13場所最速昇進も通過点

 日本相撲協会は27日、九州場所の番付を発表した。新入幕から4場所連続11勝を挙げ、年6場所制となった1958年以降初土俵(付け出しを除く)では最速となる所要13場所で関脇に昇進した安青錦(21)=安治川=が福岡県久留米市内の部屋宿舎で会見。大関とりへの足固め、初優勝への意欲を語った。24歳の欧勝海(鳴戸)が石川県出身では昨年初場所の大の里以来となる新入幕を果たした。

 何食わぬ顔で、安青錦は「三役になってから大関を目標にしているので満足していない。さらに上を目指す」と言ってのけた。小錦を1場所上回る、所要13場所の最速での関脇昇進は単なる通過点だ。

 1年前の九州場所は新十両。師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は「(宿舎の)水天宮に『来年は小結で帰ってくる』と言ったが、今日は『すいません。関脇で帰ってきました』と言った」と冗談を言う快進撃だ。

 初土俵から負け越しなしの新関脇は1991年夏場所の曙以来。小錦、曙のハワイ勢の記録を呼び起こしたウクライナの新星は「大先輩ですが特に意識しません」と自分らしさを貫く。史上初の新入幕から4場所連続2桁勝利となった小結の先場所で、大関とりの起点はつくった。

 昨年はテント下の屋外土俵だったが、多額の寄付が集まり、屋内稽古場が新設。場所前に個人後援会が発足するなど、支援態勢も充実してきた。

 今年春、名古屋場所は千秋楽まで優勝争いに絡み「今度は大事な一番を勝てるように」と初優勝に意欲十分。横綱、大関戦は終盤に組まれる番付で「後半の方が盛り上がる。楽しみ」と語った。

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