JOC 世界陸上の誹謗中傷は約500件 侮辱、差別偏見、性的中傷が大半 JOCがモニタリング実施で判明
日本オリンピック委員会(JOC)が15日、都内で会見を行った。スポーツ界でSNSの誹謗(ひぼう)中傷が問題視される中、JOCは9月に行われた陸上世界選手権(東京)で、AIを活用したモニタリングを実施。約500件の投稿が該当し、名誉毀損(きそん)など法に触れるもの約230件に削除要請を出したことを発表した。
登壇した太田雄貴専務理事は「削除要請は、侮辱型、差別偏見、性的中傷・セクハラ型がほとんど占めた」と説明。「選手の歩む道のりに対しての称賛を前提の上で、ご自身の好きな競技に対して悔しさを表現して(ほしい)。ただの悪口なのか、その人を思って言っているのかは全然違う。チームのことを思いながら、ソーシャルに上げてほしい」と呼びかけた。
11月のデフリンピック、来年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪、来夏の愛知・名古屋アジア大会と国際大会は続いていく。橋本聖子会長は「多くの方々の夢や希望を持って選手たちが歩んでいる。目に見えない部分ではありますけど、心の部分のサポートにおいて安心感が充実されるような態勢づくりをしている」と話した。





