SAGA久光復帰の中田久美監督は完敗発進「負けても諦めない」籾井には苦言も期待
「SVリーグ女子、NEC川崎3-0SAGA久光」(11日、東急ドレッセとどろきアリーナ)
リーグ初戦が行われ、昨季準優勝のNEC川崎が3-0のストレートでSAGA久光に完勝した。2021年の東京五輪で女子日本代表を率い、SAGA久光の指揮を16-17シーズン以来に執る中田久美監督は初陣を落とした。
第1セットはベンチ横の椅子に腰かけてじっくり戦況を見つめ、第2セットからは劣勢の中コートサイドに立って指示を出した。中田監督は「硬さもあったが完敗だった。リーグ戦は続くので修正するところは修正して、良かったところは維持して一丸になって戦いたい」と懸命に前を向いた。
東京五輪の正セッターで、昨年は海外でプレーした籾井あきが新加入し、この日は先発した。セットを連取され、第3セットからセッターを栄絵里香に、アウトサイドヒッターをサムディとストランツァリに替え、中盤まで優勢に進めたが逆転され、ストレート負けに終わった。
中田監督は「オフェンスの決定力が低いのが課題。籾井の足があまり動いておらず、スパイカーが打ち切れない悪循環があった。それを修正したかった」と振り返った。籾井に対して「やはり1年間のブランクがあると感じました。ただ、試合勘は試合で戻してくものなので、これからも積極的に使いたい」と奮起を促した。
昨シーズン3位からの巻き返しを目指す名門チーム。中田監督は「コンディショニングの問題だとか、いろいろ出てくると思う。しっかりと選手たちの体調、メンタルをサポートしながら、負けてもヘッドダウンしない、諦めないという気持ちで取り組んでいきます」と長丁場を見据えていた。





