日本2大エース対決は石川祐希の勝ち 欧州王者ペルージャが高橋藍所属のサントリーと激突
「バレーボール男子・国際親善試合、サントリー1-3ペルージャ」(7日、有明アリーナ)
大同生命SVリーグ王者のサントリーと、欧州チャンピオンズリーグ(CL)覇者のペルージャ(イタリア)が日本で激突。サントリーの主将・高橋藍(24)とペルージャの日本代表主将・石川祐希(29)による日本代表ダブルエース夢の対決に超満員のファンが沸いた。試合はペルージャがセットカウント3-1で逆転勝利。8日も同会場で第2戦が行われる。
日本のダブルエースによるドリームマッチは、満員御礼1万4001人の観客の前で火ぶたが切られた。逆転勝利を飾った石川が「後半は流れを取り戻せた。そこで勝敗がかわったのかな」と笑うと、代表では“弟分”の高橋藍は「いろいろなことを学ばせていただいた試合だった」と欧州王者のバレーを教材とした。
第1セットはサントリーが積極攻撃で先取した。20-16の場面では高橋藍と石川の真っ向勝負。高橋藍のスパイクは石川が止めたが、SVリーグ初代王者のプライドを胸にエンジン全開で仕掛けた。
しかしここから、五輪メダリスト5人が集うペルージャが貫禄を見せる。第2セットでは18-18から2連続でサービスエースを決めると、最後はフェイントで勝負を振り出しに。第3セットは25-24から石川のサービスエースが決定打となった。
第4セットでは14-11からこの日4本目のサービスエースを見舞う。1セット目の後に「サーブが修正ポイント」と語った石川は「(監督から)戦術をもらいながらサーブを打った」。修正力の高さを見せつけた。
8日も第2戦が行われる“頂上決戦”。高橋藍は「さらにクオリティーの高いバレーボールをしたい。勝てるように頑張りたい」と雪辱を誓った。石川も「日本の皆さんの前でバレーができるのは最後。この大会を楽しみたい」。夢の祭典をまだまだ盛り上げる。



