元関脇・妙義龍 両国国技館で引退相撲「ジーンときた」 家族の支えに感謝「応援がなければとっくに終わっている」
「妙義龍引退振分襲名披露大相撲」（５日、両国国技館）
昨年９月の大相撲秋場所限りで現役を引退した元関脇妙義龍の振分親方（３８）の引退相撲が５日、東京・両国国技館で行われた。
館内に「妙義龍！」と声援が響いた。師匠の境川親方（元小結両国）に止めばさみを入れられ、肩をポンとたたかれた。振分親方は「ジーンと来ました」と感慨に浸った。母と妻、３人の子どもに見守られ「一人で戦ってきた訳ではない。応援がなければ、とっくに終わっている」と周囲の支えに感謝した。
断髪式では日体大理事長の松浪健四郎氏、落語家の三遊亭好楽、タレントのホンジャマカ石塚英彦ら約４００人がはさみを入れた。新十両場所で左膝重傷を負い、三段目まで降下しながら、その後、技能賞６回、金星６つを獲得した。部屋付き親方として「自分に負けないこと。真っすぐな相撲をファンは見てくれる」と後進の育成を誓った。
