ウクライナ、パラに参加の意向 パラ委会長、ボイコット否定

 【キーウ共同】ウクライナ・パラリンピック委員会のワレリー・スシケビッチ会長は3日、来年3月のミラノ・コルティナ冬季大会について「ボイコットは誤った選択肢だ」と述べ、参加する意向を示した。国際パラリンピック委員会(IPC)がロシアの参加を容認したことを受け、ウクライナはボイコットも辞さない構えを見せていた。

 首都キーウで共同通信の単独インタビューに応じた。「ロシアは、ウクライナ侵攻に参加した退役軍人を出場させるつもりだ。殺人国家と犯罪者をパラリンピックに参加させるのは愚行だ」と主張。ロシアと同盟国ベラルーシの選手参加や国旗、国歌の使用に引き続き反対する考えを示した。

 IPCは今年9月の総会で、ロシアとベラルーシの国内パラリンピック委員会に対する資格停止処分の解除を投票で決定。日本は処分継続を支持した。スシケビッチ氏は「日本の判断に感謝する。プーチン(ロシア大統領)の影響を受けたアジアやアフリカの国々が、ロシア側についてしまった」と説明した。

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