宮崎県から新十両の長村改め日向丸、日向市ではなく延岡市出身 新しこ名の理由とは

 会見に臨む日向丸と師匠の木瀬親方
 新十両を決めた日向丸と師匠の木瀬親方
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 日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開いた。長村改め日向丸(ひむかまる、21)=(本名・長村晃宏、宮崎県出身、木瀬)、五島改め藤凌駕(22)=本名・五島雅治、愛知県出身、藤島=が新十両に決まった。北の若(八角)、若ノ勝(常盤山)が再十両。

 日向丸は「実感はまだ沸かないですが、たくさんのお祝いの言葉をいただき、ようやく上がったんだなという気持ちです」と喜んだ。宮崎県延岡市出身。同県日向市の「ひゅうが」ではなく、昔の地名である「ひむか」をあてた。

 日向丸は「日向市出身なら『ひゅうが』で良かったのですが、昔の呼び方は『ひむか』だったので、宮崎全体では『ひむか』の方がいい」と語った。「相撲ファンの方には違和感があるかもしれないが、これから活躍すれば定着すると思う。地元は『ひむか』で分かると思います」と続けた。

 173センチ、142キロ。突きを武器に番付を上げてきたが、幕下上位の壁に苦しんだ。そこで押し相撲、四つに組んでからの対応に取り組んだ。「相撲の幅が広がりました。場面に応じて勝つ要素を作れるようになった」と、春場所から4場所連続で勝ち越し。関取を決めた。

 師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「大卒の関取が多いですけど、高卒は久しぶり。本当に新鮮です」と喜んだ。取り口の進化を「うちは親方衆が多いから、みんなで話し合って、長村のどこが悪かったとかミーティングみたいなことをしました。関取衆からも指導してもらえる。素直だから」と説明した。

 そして「今のまま続けてくれれば。真面目にコツコツやりますから。体をもうちょっと大きくして、幕内に早く上がれるように頑張ってほしい」と期待を寄せた。

 野球、バレーボールなどスポーツ全般に興味がある日向丸。静岡・飛龍高校時代は相撲部ながら100メートルを17秒台前半で走ったという。「相撲をやめて、やせて普通に暮らしたい、とは何度も思いました。太っていると生活しづらいので、やせたいと常日頃から思っている。気が早いですけど、引退してやせた後の暮らしを想像しています」と、報道陣を笑わせた。

 それでも同世代の安青錦、藤ノ川との対戦を熱望。幕内昇進への意欲は十分だ。「やるからには強くなりたい。太って、体重も筋肉も増やさないと」と、さらなる成長を誓っていた。

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